台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

「……」

…………。ゔ。
心がガッツリ凹んでいる。


スマホがポトリと膝の上に落ちて、上体が折れそうになる。

古い蛍光灯の光が、落ち込んだ私の後ろ頭に降り注ぐ。
全身から力が抜けて、小さなオンボロソファにばたんと倒れ込んだ。


(――いや、これでいい。これでよかったんだ)


爽真を怒らせた。結果的に嫌われた。
そしたら、私が作った嘘の真実が現実(リアル)になった。


これでもう、爽真→瑠奈を唱える見当違いな人たちも黙るはず。


虚ろな目を、そっと閉じようとした――時だった。



「見終わった?動画」



するはずのない声に、ぴた、と時が止まる。

心はすぐに気付いたのに、脳がその声の主を理解するまでに数秒かかった。
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