台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

プイッと顔を背けて警戒モードを取り続ける陸を、じっと観察する。


陸は、初めは私にも普通にしていた。

なのに、私が総合演出家の巻さんに呼ばれて戻ってきたわずかな時間の間に、私を避けるようになった。


その原因は、番組スタッフに何かしら私の悪評を聞かされたから――

なんだと思ってる。


だから、そこを掘っても仕方ないし。

それより、このバカ正直な性格を利用して、陸の私に対する印象を変える方が先決。


女子に嫌われるのは正解として――

男子にここまで嫌われるのは、あざといキャラ的には失格だもん。


「なにも知らないのに意地悪するの?瑠奈、傷つくなぁ」


大袈裟なくらい眉尻を垂れ下げて、潤んだ瞳で陸をチラ見する。


陸が「ゔっ」と短く唸ってたじろいだ。

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