台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
――――
――……
「終了〜!」
ビーッと笛の合図が鳴って、砂山……ではなく砂の城から手を離す。
陸がギャンギャン言うから結局砂だらけだし。
その割にできたものはどう見ても山だし。
他のペアは城だなってわかる出来栄えしてるのに。
センスない、私たち。
終わった瞬間、陸はさっさと他のペアの元へ行ってしまった。
今はひよりと紫苑のところで「すげえ」を連発している。
私はと言えば、ひとりで乾いた熱い砂地に手をつけて、手にくっついた砂を払っている。
この砂まみれをなんとかしたら、あそこに混ざろう。
紫苑もいるのに、こんな全身砂まみれで行ったらカッコつかん。
手の砂が取れたら今度は膝。
パッパと勢いよく払っていると――
爽真が歩いてきて、私の前で立ち止まった。