台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
Ep.8 深夜0時、リビングで
――深夜0:00。
静かに日付が変わっていく。
いつかのように、足音を立てずにリビングへと降り立つ。
前はライトをつけないと周りが真っ暗で何も見えなかったのに、今日は少しだけ目が利く。
カーテンが開いているせいだ。
テラスに繋がる大窓のカーテンが開いていて、そこから月明かりが薄ぼんやりと室内の輪郭を浮かび上がらせている。
そこに、爽真は立っていた。
音もなく現れた私を、驚く様子もなくすぐに捉える気怠い目。
何を考えているかわからない無表情は、夜を背景にすると途端に神秘的に見える。
飲み込まれそうな存在感。
だから、より意識的に表情を作って爽真の目の前に立った。
「急に呼び出すなんて――
何かあった?爽真くん」