明日マネージャーやめます!
 「…人少なくなってきたし、そろそろ行くか」


 人が少ない漫画研究部の展示ブースに隠れていた俺は、そろり、と外の様子を伺った。

 うん、外には誰もいない。今がチャンスだ!


 「――うわっ!」
 「キャッ?!」


 ダッシュして展示ブースを出ようとしたら、ドン!と誰かにぶつかってしまった。

 勢いよく転倒する女性と、ぶつかったはずみで床にばら撒かれた俺のあみぐるみ達。

 すぐに拾おうか迷ったけど、ぶつかった女性が学生ではなさそうなのを見て、数秒迷った末、俺は女性に手を差し伸べた。



 「すみません、大丈夫ですか?」


 そう声をかけたのに、女性は立ち上がろうとせずにじーっと床に落ちているあみぐるみを見ていた。

 「あ、あの…?」
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