銀白虎
ふふふっ。
にやにや。
ふふふんっ。
「……あんた、キモい…」
「えー?それはひ………」
え、
なんでだろう。
――――蓮見くんが、こっちをじっと見てる。
なんで?どうして?
わからない。一体どうして?
しかも、なんかちょっと睨まれているような気がするし…。
何か用でもあるのかな?
「は…」
えっ…………。
ずっとこっちを見ていたのに。
目が、しっかりと合っていたはずなのに。
行っちゃった…。
それとも、別の誰かを見ていたのかな。
後ろを振り返るけど、特に誰も居ない………。
じゃあやっぱり………。
無視されたんだ…。
なんで、無視してくのさ。