銀白虎






って、自分勝手だなあたし。







学校じゃ、蓮見くんは“王子様”だから無視なんて当たり前なのに…。





胸が、なんだかすごく痛いよ。







ほんと、バカみたい。





あたし、調子乗ってたのかもしれない。








蓮見くんが、







―――…俺が、貰う。







なんて、いうから…。









本当はこの距離が、


この関係が、普通なのに――――…






「……っと!ねぇっ!」


「わっ!!」




耳元で発せられた大きな声は、ダイレクトに鼓膜に響いて、心臓がドックンドックン言ってる。





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