晴れときどき……
「ここが時河学園だよ」

門を通って、咲都さんが校舎を示す。

「うわぁ……なんか、すごい……」

時河って言ったら、有名だから写真とかでは見たことあるけど、それも門の外からの写真。

校舎を見たのははじめて。

これは……何も聞いてなかったら、絶対学校だなんて思わないだろうな。

外国の博物館みたいにどっしりしていて、豪華だ。

「みっともないから口あけてるなよ」

「あ……」

未散に言われて、わたしは慌てて口元を押さえる。

だって、びっくりしたんだもん。

「じゃ、オレは行くから」

「行くからって、わたしはどうしたらいいのよ」

「そんなの知るかよ」

「職員室に案内するよ。先生に聞いたらわかるだろうからね」

「あ、そうか」

やっぱり咲都さんはたよりになるなぁ。

未散とは大違い。

「あんまり甘やかすなよ」

そんなことを言って、未散は行ってしまった。

やっぱり、あいつ生意気だな。

弟のくせに。
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