一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「いいんだ。実はその竹プラン、この店の一番のおすすめだったりするからな」

社長は店員を呼び、ワインを注文した。

グラスに注がれた深紅の液体が、店内のライトを反射して美しく光る。

「今回の仕事、君に任せて本当によかった」

社長に褒められる。ただそれだけで、どうしてこんなにも鼓動が早くなるんだろう。

ワインのせいだろうか。

それとも、隣に座るこの人のせいだろうか。

私は、自分の目の前にあるワインよりも、隣に座っている社長の横顔をじっと見つめていた。

仕事の時のような厳しさはない。

ただ、一人の男性としての、静かで深い瞳。

会社では「社長」と呼ぶ彼が、今だけは私の隣に座る一人の男性であるような気がして、私は視線を外せなかった。

「……そんなに見つめて、どうした?」

社長がワイングラスを傾けながら、面白そうに私を見た。
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