一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「君はどこまでも、俺に許しを乞うな」

黒瀬は困ったように眉を下げ、私の髪を一房指先で弄んだ。

その仕草があまりにも自然で、胸が締め付けられるようにドキドキする。

「はい、その通りだと思います。……私は、いつも社長にご迷惑ばかりかけているから」

自分でも情けないほど、か細い声だった。

でも、この人には嘘をつきたくない。

「迷惑などと思ったことは一度もない。むしろ……」

彼は言葉を切り、私の瞳の奥を射抜くように見つめた。

「君が俺に対して、あまりに遠慮深いのがもどかしいんだ。俺のパートナーなら、もっと俺に甘えてもいい。君を傷つけるものがあれば、俺がこの手で全て排除する。それは君への約束だ」

「……社長」

「まだ『社長』か?」

彼はわざとらしく不満そうに口を尖らせ、私の額に自分の額をそっと合わせた。
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