一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
私は彼の胸に顔を埋め、彼の心音を聴いた。

この人は、私を見ている。誰よりも近くで、誰よりも深く。

その事実は、私に生きる自信と、明日への輝きをくれる。

私は彼の背中に手を回し、このまま時間が止まってしまえばいいと、ただ強く強く願っていた。

「……愛しているよ、美優」

耳元で響いたその言葉を、私は一生、忘れることはないだろう。

それは、私という女性を完成させる、最後の一片だった。

二人の夜は、まだ始まったばかり。

甘い沈黙が、重なり合う吐息が、私たちの世界を二人だけのものへと塗り替えていく。

私はただ、彼に身を委ね、この深い愛の檻の中で、一生を終えてもいいとさえ思っていた。

スイートルームの明かりは、窓の外から差し込む都会の夜景と、サイドテーブルのランプの淡い光だけ。
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