一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
慧さんの声は甘く、けれど逃げ場のないほど真剣だった。

彼は身を乗り出し、私の顔を覗き込む。

暗がりに浮かぶ彼の瞳が、深い夜の色をして私を射抜いていた。

「言ってくれ、美優。……君の口から聞きたいんだ。俺は、君の全てを抱きしめる覚悟でここにいる」

受け止めるから、という言葉に背中を押された。

私はゆっくりと身を起こし、慧さんの胸元に手を置いて、彼の瞳を真っ直ぐに見つめ返した。

「私……慧さんのことが……」

心臓の鼓動が耳の奥でうるさいほど鳴り響いている。

慧さんは何も言わず、ただ私の言葉を待ってくれている。

その優しさが、私の最後の理性を溶かした。

「好きです……っ。社長としてではなく、一人の男性として……大好きです」

その瞬間、慧さんの表情が豹変した。
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