一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
冷徹な社長の仮面が完全に剥がれ落ち、そこには獣のような飢えと、深い愛情が同居する「男」の顔があった。

「……っ、美優!」

唇が熱く重なった。

昨夜の路地裏のキスとは違う。

もっと深くて、もっと激しい。

彼は私をソファに押し倒すようにして、貪るように何度も唇を重ねてくる。

「んんっ……慧、さん……」

唇が離れると、慧さんは私の瞳を見つめ、苦しげに息を吐いた。

彼の吐息が私の頬を熱く染める。

「美優、美優っ……! 俺もだ。俺も、狂おしいほどに美優が好きだ。……ずっと、ずっと君を見ていた」

慧さんの唇が、私の耳元、首筋へと降りてくる。

そのたびに熱い吐息が触れ、肌が粟立つ。

いつの間にか、水色のドレスのファスナーは慧さんの指先によって下ろされていた。

冷たい夜の空気が肌に触れるよりも早く、彼の温かな掌が私の肌を覆う。
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