一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「あっ……」

下着姿になった自分の姿を、彼に見られている。

その恥ずかしさに、私はとっさに腕で身体を隠そうとした。

けれど、慧さんは私の手を取り、優しく空へとかざして口づけを落とした。

「隠さなくていい。……君は本当に、綺麗だ」

首元に慧さんの吐息がかかる。

それは甘く、そして支配的で、逃げ出すことなど到底できない強さを持っていた。

「美優」

「はい……っ」

「今夜、俺に抱かれろ」

彼の言葉には、問いかけではなく、愛の宣告に近い響きがあった。

拒否なんて、できるはずがない。

私は彼の胸に顔を埋め、ただ強く抱きしめ返した。

慧さんの指先が、私の肌をゆっくりとなぞる。

その感触の全てが、今まで経験したことのない快感となって身体中を駆け巡った。

ドレスを脱ぎ捨てられ、肌と肌が直接触れ合う。

彼の鼓動が、私の胸にダイレクトに伝わってくる。
< 68 / 92 >

この作品をシェア

pagetop