一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「んっ……美優……」

「痛くないですか?」

「いや……むしろ、気持ちいい。だが、このままだと」

慧さんの余裕のない表情を見た瞬間、胸の奥がキュンと締め付けられるように熱くなった。

普段、完璧で冷徹な彼が、今、私だけのために翻弄されている。

その事実に、胸がいっぱいになってしまう。

もっと彼を困らせたい、私だけのものにしたいという独占欲が、自然と私の指先を動かした。

「こらっ……そんなに触れたら、出てしまうぞ」

慧さんは苦しげに顔を歪めながらも、私の頭を愛おしそうに撫でた。

浴室の狭い空間に、二人の重なり合う吐息と、シャワーの雨音だけが響く。

「ごめんなさい。でも……慧さんが、私だけのものだって、今すごく実感してるの」

私が潤んだ瞳で彼を見上げると、慧さんは大きく深呼吸をして、私の身体を抱き寄せた。
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