一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「慧さん、もっと……っ、私を、壊して……っ!」

私の言葉に応えるように、慧さんは最後の一押しとばかりに、私を深く、激しく抱きしめた。

光のない暗闇の中で、私と彼は、ただ互いの熱だけを信じて、愛の深淵をどこまでも突き進んでいった。

もう、戻れない。

この冷たい都会の夜景の向こう側で、私たちは今、誰にも邪魔されない至福の頂へと辿り着こうとしていた。

心と身体が完全に重なるこの瞬間、私は彼という名の檻の中で、生涯で一番美しい愛の深淵を目撃していたのだ。

快感が波のように次々と押し寄せ、私の意識は彼という海の中に深く沈み込んでいった。

慧さんの動きは先ほどよりもずっと激しく、荒々しく、けれどその瞳には私への切実な愛が溢れている。

ふと見上げると、普段の冷静沈着な慧さんの表情は消え失せ、余裕のない、ひたむきな男の顔がそこにあった。

「慧さん……?」

私が不安げに名前を呼ぶと、彼は私の耳元で荒い吐息を漏らす。

「ごめん……。もう、限界だ」
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