10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

ドクンっ――!!!

大きく動き出した心臓。

“――健は?”

健くんの名前が出ただけなのに、痛いくらいに心臓が早い。

教室をキョロキョロ見渡す龍兄。

「さっき雑誌持って教室出て行ったから、屋上とかじゃないの?」

ドクンっ――!!!

お、屋上っ!!!?

だ、ダメだ……

“健”
“屋上”

この単語、禁止。

心臓が壊れてしまいそうだよ……

「あれ? どこ行くの?」

席を立ったあたしに、ヒロくんが言った。

「ちょ、ちょっとトイレに」

恥ずかしさで目を合わせることが出来ず。

パタパタと走って、ドアに向かった。

その時――。

ドン……っ!!!

教室の入口で、誰かにぶつかった。

まず視界に入ったのは、見覚えのある雑誌。

顔を、上げられなかった。

カァっと、赤くなる頬。

出来るだけ手の甲で赤さを隠して、横をすり抜けようとした。

それなのに……。

「待てよ」

突然捕まれた手首。

「そんなに、さけんなよ」

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