10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
健くんに、グイッと力強く肩を抱き寄せられた。
よろけた体は、すっぽり健くんの腕の中におさまって。
チュっと、おでこに柔らかい感覚……
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
女子の悲鳴。
それに混じって
ガタン――…!!
椅子のずれる音。
まるで、耳元に心臓があるかのようなうるささ。
ドクン、ドクン、ドクン。
ドクン、ドクン、ドクン。
体が、震えた。
目の前が明るくなったと思った時には、和馬くんに腕を引っ張られていた。
放心状態のあたしは、教室の床を見たまま。
健くんと和馬くんの表情を確認することはできなかった。
「どうしたんだよ。そんなに慌てて。 勝負、しないんだろ?」
意味深に口角を上げる健くん。
勝負……って。
どうしてこんな事になってんの?
勝負なんてしないでしょ。
あたしには、そんな価値ないよ……。
「……するよ」
――はい?
「勝負、してやるよ」
えぇぇぇぇぇぇぇっ!!?
ま、マジで……?