10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
文化祭
一難去って、また一難……
いや……全く、清々しいほどに、何一つ解決していない。
問題は山積みで。
まるで、水中で長い間息を止めてるみたいに苦しい。
呼吸の仕方を忘れた?
心臓の周りに何かがガッチリくっついて、動きを邪魔するんだ。
文化祭はもう目の前に迫ってるっていうのに。
準備しなきゃいけないことだってたくさんあるっていうのに。
女子の輪の中に入っていけないあたしの居場所は、どこにもなかった。
「柏木、私服っていつも何系を着てるの?」
放課後の教室で、ヒロくんに話し掛けられた。
机の上には、雑誌が乗っている。
「何系って?」
「ほら、ギャル系とか、お姉さん系とかあるだろ?まぁ、ギャル系はないか」
雑誌をめくりながら、ヒロくんが言った。
「ファッションショー用の服、何か希望はある?」
「うーん…特には。あたし、こういうのあんまり興味ないから」
「そっかぁ。じゃあさ、今から買い物行こうか」
「え?」
「ねっ。 ほら、考えてる暇なんてないんだから。今は和馬も健もいないし、2人で買い物行こう。その方が、柏木も気が楽でしょ?」