10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
窓から外を見下ろすと、たくさんの出店や他校の生徒で賑わっていた。
もちろん、コスプレしているのはあたし達だけではなく。
いろんな時代の人達が入り乱れていた。
ピンクのメイド服なんて目立ちすぎると思ったけど、怖いくらいに馴染んでいた。
「柏木、何か食べたいのある?」
あたしの後ろから静かに着いて来ていたヒロくんが、話し掛けてきた。
「うーん。最近野菜ばかり食べてたからなぁ。なんか、タコ焼きとか焼きそばとかが食べたい」
あたしが言うと
「りょーかい」
ヒロくんは爽やかに笑って、『ここで待ってて』と、軽快に廊下を走っていった。
混み合う廊下。
各教室
喫茶店やお化け屋敷などをしていて、かなり盛り上がっている。
ワイワイ楽しそうな光景を遠くで見ながら、思わずため息が出てしまった。
あたしにも友達がいたら、ああやってはしゃいでいられたのかな。
みんなで協力して看板なんて作ってさ。
どこから回る?とか言って、きっと思い出に残る文化祭になったんだろうな。
「……か、柏木さん」
不意に名前を呼ばれて、壁に寄り掛かっていた体を素早く起こした。
声の方を振り向くと、隣のクラスの男子が2人立っていた。
軽く会釈する。
「それ、メイド?可愛いね」
「あ、ありがと」