10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

窓から外を見下ろすと、たくさんの出店や他校の生徒で賑わっていた。

もちろん、コスプレしているのはあたし達だけではなく。

いろんな時代の人達が入り乱れていた。

ピンクのメイド服なんて目立ちすぎると思ったけど、怖いくらいに馴染んでいた。

「柏木、何か食べたいのある?」

あたしの後ろから静かに着いて来ていたヒロくんが、話し掛けてきた。

「うーん。最近野菜ばかり食べてたからなぁ。なんか、タコ焼きとか焼きそばとかが食べたい」

あたしが言うと

「りょーかい」

ヒロくんは爽やかに笑って、『ここで待ってて』と、軽快に廊下を走っていった。

混み合う廊下。

各教室

喫茶店やお化け屋敷などをしていて、かなり盛り上がっている。

ワイワイ楽しそうな光景を遠くで見ながら、思わずため息が出てしまった。

あたしにも友達がいたら、ああやってはしゃいでいられたのかな。

みんなで協力して看板なんて作ってさ。

どこから回る?とか言って、きっと思い出に残る文化祭になったんだろうな。

「……か、柏木さん」

不意に名前を呼ばれて、壁に寄り掛かっていた体を素早く起こした。

声の方を振り向くと、隣のクラスの男子が2人立っていた。

軽く会釈する。

「それ、メイド?可愛いね」

「あ、ありがと」

< 115 / 176 >

この作品をシェア

pagetop