10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
初めて話す人達だから、何か緊張する。
しかも、彼らは普通に制服だし。
あたしはメイドだってだけで恥ずかしいのに。
どこを見て話したらいいか躊躇った。
「コンテスト、いよいよだね」
「俺ら、柏木さんに票入れたんだ。転校してきた時から、可愛いなって思ってたから」
か、可愛い!!?
言われ慣れない言葉に、思わず赤面。
顔を上げられなくて、グッと顎を引いた。
「今、誰かと回ってんの?」
「……う、うん」
「今日、緒方達は?」
「さっきまで一緒にいたんだけど、和馬くんと健くんはどこかに行っちゃった。ヒロくんは――」
「じゃあ、今柏木さん一人なの?」
「いや、あの、ヒロくんは――」
「ラッキー。んじゃさ、俺らと回んない?ウチの文化祭で超うまいって人気の焼きそばがあんだよ。おごるからさ」
あたしの話を最後まで聞いてくれない彼らは、勝手に話を進めてあたしの手首を掴んできた。
「ちょ、ちょっと」
「いいじゃん。緒方達がいない間だけでいいからさぁ」
「いや、でも、ヒロくんが――」
言いかけたところで、誰かにグイっと肩を捕まれた。
そのまま、後ろに引っ張られ、背中に温もりを感じた。
「俺のメイドに触んじゃねーよ」