10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
次から次に聞こえてくるブーイング。
今までの盛り上がりが、一気に、ざわつきに変わってしまった。
グッと、唇を噛み締める。
眉間にシワまで寄って、舞台を歩いてる途中で、立ち止まってしまった。
ヒロくんが、ハッと、あたしを振り返る。
ブーイングの飛んでいた会場も静かになり、陽気な音楽だけが響き渡っていた。
やっぱり……
この格好じゃ、ダメだった?
柔らかいデニム生地のワイドパンツに、ただのティシャツ。
ヒロくんは、ジーンズにパーカーだ。
そして、二人の手にはバドミントンのラケット。
あたし達のコンテストのテーマは。
『幼なじみと過ごす休日』
子供の頃に遊んでいた記憶をよく思い出して、ヒロくんと決めたものだ。
この服装だって、自分に一番似合うもの。
背伸びをせずに、あたし達らしいものを選んだんだ。
だけど……
舞台映えは、しなかった……
会場の反応が、何よりの証拠だ。
「柏木ぃ!!!違うよっ。その位置じゃないだろぉ!!?」
「……っ!!!」
ヒロくんの大声。
口元に手をあて、声を張っていた。
「ほらっ!!!舞台の端まで行って!!!そこじゃ近すぎてバドミントン出来ないじゃん!!!」