10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
――え?
目が、丸まった。
少し先にいるヒロくんは、あたしを見て、無邪気に笑っている。
せっかくのコンテストを台無しにしたのに。
今日まで協力してくれたものが、全部ダメになってしまったのに。
ヒロくんは、笑ってた。
「ほ~らっ!!緊張してんのはわかるけど、早く行った行ったッ!!」
そう言って、舞台の端を顎で指した。
「あ~、なんだ。パフォーマンスのひとつかぁ」
「びっくりしたぁ。急に立ち止まるから失敗したのかと思ったよぉ」
会場から、次々に聞こえてきた声。
パフォーマンスのひとつ?
本当は、みんなのブーイングに足がすくんで動けなくなったのに。
こんなの、失敗なのに……
ヒロくんの一言で、会場の目が変わった。
今から、何が起こるんだろうと、期待のものになっている。
「そんじゃあ、いくよっ!!」
「……えッ!!」
舞台の端に移動した瞬間。
パシュ!! と、乾いた音が会場に響いた。
思いっきりラケットを振ったヒロくんのもとから、勢いよく羽が飛んできた。
条件反射で体が動き、羽をヒロくんへ返す。
「おおー、まだ出来んじゃん柏木!!じゃあ、これは、とれるかなっとぉ」
パシュ――!!