10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
飛んできた羽は、あたしの左側に落ちた。
あたしの、もっとも苦手とする場所だ。
小さい頃からずっと、この位置だけは、克服できないでいる。
「やった。俺の勝ち」
パーカーで汗拭ったヒロくんは、爽やかに笑って、会場に向かいピースをした。
その瞬間。
きゃぁぁ!! と、盛り上がった会場。
ヒロくんの笑顔に、女子全員が失神寸前だった。
「カッコイイ!!」
「ヒロくんっ。あたしともバドミントンしてぇぇ!!」
「柏木さん、羨ましい!!!!」
さっきのブーイングはどこへいったのやら。
一瞬にして、女子の黄色い声に染まった。
やっぱり、ヒロくん達はすごい。
そして、こんな幼なじみを持てたことを、心から誇りに思う。
会場をぐるっと見渡したヒロくんは、クルリとあたしを振り返った。
小さく、おいでおいでと、手招きをしている。
ちょこちょこと走っていくと。
「柏木の苦手ポイントついちゃった。許してね」
耳元で囁かれた。
「お、覚えてたんだ。あたしの苦手なところ」
「覚えてるよ。だって、小さい頃、柏木の苦手なところばかりついていじめた人がいたからさ」
ヒロくんがそう言った時だった。
会場からこちらに向かってくる3つの影があった。
人ゴミをかきわけて向かってくる影に目を細めると。
「てめぇらだけで盛り上がってんじゃねぇよ!!」