10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
正直、ラーメンどころじゃなかった。
どんな味だったかも覚えていない。
とにかく、この場から早く逃げなきゃって。
それだけで頭がいっぱいだった。
「ごちそうさまでした」
おじさんに頭を下げ、エコバックを手にする。
「今から買い物かい?偉いなぁ」
言われて、あたしはほほ笑みながら肩をすくめた。
「またいつでもおいで。健の彼女ならいつでもごちそうするから」
おじさんはそう言って、ガハハっと豪快に笑った。
「ん。いつでも来い」
あたしの食べ終わった器を片付けながら、健くんが言った。
い、いつでもって……
それに、おじさんの言葉に否定もせず……
あたしは、どうしたらいいのか分からず、曖昧に頷いて、お店を後にした。
外に出て、はぁーっとため息。
あー……
本当にわからないよ……
あたし、どうしたらいいんだろう。
この鼓動の高鳴りの、どれを重視したらいいんだろう。
健くんも、和馬くんも。
どっちも気になる。
あたしって、凄く嫌な女だ……