10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「真面目に走るのは、短距離走と全員リレーぐらい。あとは、別にゆっくりでいいんだよ。おまえみたいにどんくさいヤツの為にある種目だから」
どんくさいって……
「そうだ、アレにしろよ」
「え? どれ?」
「ほら、アレ。仮装競走」
「か、仮装競走!!?」
「おまえがどんな服選ぶか楽しみじゃん」
「えー…変なのだったらヤだな」
「むしろ、まともなのは入ってないだろ」
「えー!!?じゃ、ヤダ」
「はぁい!!柏木ゆず、仮装競走がしたいそうでーす」
「ちょ、和馬くん!!」
右手を高くあげた和馬くんは、大きな声でそう言って、ウシシと笑った。
仮装競走の下に書かれたあたしの名前。
ご機嫌な和馬くんは、鼻歌を歌いながら頬杖をついてニヤニヤ笑っていた。
「じゃあ、次。短距離走出たい人」
委員長が言った、その瞬間。
「――はい」
すぐに、手があがった。
「俺出る」