10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
放送部の声が高らかに響いた。
第一走者スタートを知らせるピストル音が耳を貫く。
『さぁ、第一走者スタートしましたぁ!!!おーっと!! 赤組はやーい。白組、頑張ってください!!!』
体育祭定番の曲が、みんなのテンションを一気にあげた。
3年生男子の走りっぷりは、身体が大きい分迫力がすごい。
砂埃を巻き上げ、小さな竜巻を作りながらゴールしていた。
次は、いよいよ龍兄の出番。
スタートラインに並ぶ前に、靴紐とハチマキをきつく結び直していた。
「ヒロくん。龍兄次だよ」
「今年も、すごいなぁ。龍兄の気合い」
龍兄の背中に、メラメラと燃える炎が見える。
す、すごい……
龍兄の隣の人、完全にあのオーラにビビってるよ。
龍兄が首の骨を鳴らした音が、ここまで聞こえた気がした。
「お、ギリギリセーフ」
「和馬のトイレが長いせいで超ギリギリじゃねーかよ」
健くんと和馬くんがテントに滑り込んできた。
「おまえが勝手についてきたんだろーが。俺のせいじゃねーよ」
「うーわ。ゆず、今の聞いたか?こいつの性格マジ最悪だぞ」
仲がいいのか、悪いのか。
この二人は謎だ。
喧嘩をするなら、離れてればいいのに……