10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
呆然として、身体の力が抜けた。
だらんとその場に崩れる。
頭をグルグル回っているのは
――『そういうことかよ』
和馬くんの震える声と。
冷たい、視線。
静かな部屋。
時計の秒針がカチカチ。
時間を、勝手に進めていた。
止めてよ。
その音を止めて。
じゃなきゃ、和馬くんが遠くにいっちゃう。
お願いだから、和馬くんを遠ざけないで――…
「……ッ」
鞄をむんずと掴んで立ち上がった。
追いかけなきゃ。
和馬くんの誤解だよって、伝えなきゃ。
和馬くん――。
待っ……
「……ッ!!!?」
グイっと引かれた腕。
さっきよりも力が強くて。
「……いかないで」
さっきよりも、切ない顔。
……健、くん。
「頼む。いかないで。ここにいて」