10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
健くんの前髪が、パラパラと落ちてくる。
グッと俯いて。
でも、唇を噛み締めているのだけは、はっきりと見えた。
立ち上がった身体から、また力が抜けた。
手から鞄が落ちて、そのまま、その場に座り込んだ。
健くんの手が、ゆっくりと離れる。
額には、うっすらと汗が滲んでいた。
はぁー。 と、深く息をはく。
そのまま頭を抱え込んで。
「……ごめん」
健くんが、静かに言った。
「こんな……。ガキ…だよな、俺」
「………」
「俺さ、思ったより、独占欲、強いみたいだ…」
「……健くん」
視線が絡んだ。
健くんと目が合うと、どうしても逸らすことができなくて、どんどん吸い込まれていく。
「……和馬に、渡したくない」
それぞれの想い。
膨らんだ想いは、いつも肝心なところですれ違う。
なかなか交わることができなくて、道を誤って、立ち止まって、迷子になる。
一歩ずつズレてしまったあたし達。
どうしたら、傷つけないですむんだろう。