10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「あ、そうだ。これ、食う?」
龍兄がズボンのポケットから取り出したのは、ミント味のガムだった。
「さっきもらったんだ。でもほら、俺、ミント食えねぇじゃん?」
龍兄は、困ったように眉間にしわを寄せ笑った。
確かに、龍兄は子供のころからミントが嫌いだった。
スースーするものと、苦いものは苦手。
こんなにワイルドな顔してんのに、ホント笑える。
しかも、大好物はチョコレートだしね。
「何笑ってんだよ」
「いや、龍兄、見かけによらず可愛いよなぁって思って」
「はぁ? 可愛いだぁ?」
龍兄の眉間にグッとしわが寄る。
「嫌いなものは嫌いなんだから、仕方ねぇだろ」
「フフっ。 そうだね」
あたしが笑うと、隣から龍兄の視線を強く感じた。
振り向くと、龍兄は柔らかい笑顔であたしを見ていた。