10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
(……え、何?どういうこと?)
(ちょっと待って…健くん、何を言ってるの?)
(柏木さんのせいで2人は喧嘩してるの?信じらんない)
ざわつく教室。
遠巻きに見ている女子からの視線が、チクチクと刺さった。
健くんの一言で、ピタリと動きの止まった和馬くん。
ジッと健くんを見たあと、ゆっくりと、手を離した。
体を起こし、人だかりを縫って教室を出ていった。
取り残されたあたしは、唖然と体を動かすこともできない。
健くんに手を差し延べて起き上がらせることもできなければ、和馬くんのあとを追い掛けることもできなかった。
視界の隅で動き出した健くん。
制服の乱れを直して、ゆっくり立ち上がった。
「……ごめん」
放心状態のあたしに降ってきた声。
「ごめん」
いつもクールな健くんの、バツの悪そうな顔。
机の上の雑誌を手に取ると、そのまま教室を出て行ってしまった。
――『ごめん』
あたしは、どうしたらいいの?
あんな事を言われて、これから、どう接していけばいい?
そもそも、あれは本気なの?