10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「気づいてやれなくて、ごめん」
和馬くんの腕に、ギュっと力がこもる。
ブンブンと頭を振るけれど。
流れる涙は止まらなくて。
今更、恐怖に奮えがきた。
和馬くんが、優しく背中を摩ってくれる。
「頬以外に、どこか痛いとこあるか?」
またブンブンと頭を振る。
和馬くんは、あたしからゆっくり体を離した。
オデコとオデコがくっつく。
「健が言ってたのって、このことだったんだよな」
コンクリートの上に落ちる、小さな声。
「……ごめんな」
弱々しい表情。
和馬くんはいつも自信に満ち溢れているのに。
そんな表情、和馬くんにふさわしくないよ。
「謝らないでよ。ああなったのは、あたしにも原因があるんだから」
「………」
「怖かったけど、もう平気。和馬くんが助けてくれたから。ありがと」
言いながら、鼻をすすった。
頬の傷に、涙がしみる。
思わず
「……った」
と、声を出してしまった。
「痛むのか?」
「ちょっとね……涙がしみた」
ハハっと、肩をすくめた。
「ほら、立てるか?念のために、消毒すっぞ」
あたしに手を差し延べてくれた和馬くん。
コクンと頷いて、その手を取った。