10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
立ち上がった瞬間、全身が疼いた。
フェンスに倒れたとき、豪快にぶつけたからなぁ……。
あざとか出来てるかな……。
和馬くんが、あたしの体を支えてくれる。
いつも俺様で、自分中心に動いているのに。
今の和馬くんの動作はすごく自然で、不覚にも、ドキドキが止まらなかった。
カタン――…
和馬くんに支えられながら歩きはじめたとき。
屋上のドアの方で物音がした。
音の方へ顔を向けたのは、和馬くんとほぼ同時だった。
そこには、肩を激しく上下させ、息を荒げている人物が。
「……ゆず」
息が乱れて、苦しそうな声。
いつものクールな顔が歪んでいて。
頬に流れる汗を、手の甲で拭っていた。
あたしの頬の傷に気づいた健くんは、目を丸めて大股で近づいてきた。
「あいつにやられたのか?」
眉間にシワを寄せ、あたしの頬に手を伸ばす。
けれど――…
「触んな。俺が保健室に連れていく」
和馬くんがあたしの肩を抱き寄せ、健くんを睨みつけた。