眼鏡の下は、美少女でした。
「……。」
ビックリした顔をしたあと、気まずそうに顔を下げる女。
……ん?
……なんだこの分厚い眼鏡………。
顔がわかんねぇ……。
眼鏡分厚すぎだし……なんだこの地味女…。
人違い………?
いや、でもこいつの雰囲気が桜の女と似てる……。なんなんだこいつ…。
顔は地味でよく分からないし、桜の女とは似ても似つかない。だけどこの女の纏う雰囲気に惹き付けられる……。
桜の女じゃなかったことにガッカリしたが、少しだけこの女の雰囲気は気になった。
気がついたら
「お前名前は?」
と、聞いてしまっていた。
一瞬ポカーンとしたあと、慌てたように
「え、えと…望月 唯…です。」
すんげぇ可愛い声で自己紹介するこの不思議な女。いろいろと見た目とのギャップがすごい…。
「そ。よろしく。」
といつも通り俺は答えると
「え…は、はい…?」
少し戸惑っているみたいだけど俺のが戸惑っている。
「蓮、そろそろ行くぞ。またな唯。」
挨拶を交わして俺は、蓮を連れて売店の方に歩き出した。