愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「いいよ。待たされた借りは、これからきっちり返してもらうからな」
その言い方は、なんだかとても懐かしい響きだった。
私はクスクス笑ってから、彼を軽く睨む。
「夫婦の間に貸し借りはなかったんじゃ?」
「夫婦なら、そういう細かいことは気にするな。ほら、ベッドに行くぞ」
ソファからひょいと抱き上げられ、お姫様抱っこで彼の寝室へ運ばれる。抗う気はもちろんないけれど、初めての私は心の準備がなかなか整わず、体がかちんこちんに固まる。
「そんなに緊張しなくていい。せっかくお前に優しいところが好きだと言ってもらったんだ。それを裏切るわけにはいかない」
彼は私を運びながら額にチュッとキスをする。
……そうだよね。知隼さんなら、きっと大切に私を愛してくれる。
私は彼の目を見つめてこくんと頷き、首に回した腕にギュッと力を籠める。
彼の部屋のベッドに運ばれると、数えきれないキスを交わしながら一枚ずつ服を脱がされて、生まれたままの姿で抱き合う。
知隼さんは宣言通りとても優しくしてくれたけれど、たまに覗かせる意地悪な面もたまらなく魅力的で、初体験の緊張を忘れてしまうほどに蕩かされた。
「綺美……お前を誰にも渡さない。愛してる。死ぬまでずっと……」
「知隼さん……私も。永遠に、あなただけのものでいたい」
シーツの上で指を絡め合いながらひとつになって、この上ない幸福に胸が満たされる。
しかし、知隼さんはこれまでかなり我慢していたようで、一度の行為では満足せず何度も私を求めた。
私も彼から必要とされることが嬉しくて、その夜は食事をすることも忘れ、お互いの体を知り尽くすことに夢中になった。