拳にモノを言わせますけどよろしくて?
「かぞく……?」
「ええそうよ。エドゥアルドさまのお父さまと私が結婚したら……あら、私ったらもしかして、お母さまになるの?」
ポッと頬を染めて照れるリュティシアの言葉にエドゥアルドは大歓喜だ。
「わあ、お母さま! ルチチアひめさま、お母さまなの? うっわーい!」
やっぱりリュティシアの名前は発音できないのだが、無邪気な歓声が庭園に響いた。
✻ ✻ ✻
「言わせていただきますがリュティさま。『私、お母さまになるの?』とか照れてる場合じゃないですよ」
外務卿に引きずられるように退席し部屋に戻ったリュティシアに、ユーニスは今日も小言をかました。
「リュティさまが結婚するかもしれないのはフェリスベルト殿下です。エドゥアルドさまじゃありません!」
「そうだけど……フェリスベルトさまって紳士で大人で、セミオン殿下よりよっぽどいいと思わない?」
「……否定はしません」
侍女の身で不遜ではあるが、ユーニスだって内心で男の値踏みはしている。
セミオンはたぶん甘ったれで自尊心が強い。きっと自分を褒めたたえ、文句ひとつ言わずに付いてきてくれる女性が欲しかったのだ。体力腕力に勝り意見をハッキリ言うリュティシアとではうまくいかないのが目に見えている。
「ええそうよ。エドゥアルドさまのお父さまと私が結婚したら……あら、私ったらもしかして、お母さまになるの?」
ポッと頬を染めて照れるリュティシアの言葉にエドゥアルドは大歓喜だ。
「わあ、お母さま! ルチチアひめさま、お母さまなの? うっわーい!」
やっぱりリュティシアの名前は発音できないのだが、無邪気な歓声が庭園に響いた。
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「言わせていただきますがリュティさま。『私、お母さまになるの?』とか照れてる場合じゃないですよ」
外務卿に引きずられるように退席し部屋に戻ったリュティシアに、ユーニスは今日も小言をかました。
「リュティさまが結婚するかもしれないのはフェリスベルト殿下です。エドゥアルドさまじゃありません!」
「そうだけど……フェリスベルトさまって紳士で大人で、セミオン殿下よりよっぽどいいと思わない?」
「……否定はしません」
侍女の身で不遜ではあるが、ユーニスだって内心で男の値踏みはしている。
セミオンはたぶん甘ったれで自尊心が強い。きっと自分を褒めたたえ、文句ひとつ言わずに付いてきてくれる女性が欲しかったのだ。体力腕力に勝り意見をハッキリ言うリュティシアとではうまくいかないのが目に見えている。