拳にモノを言わせますけどよろしくて?
「でしたら居間までエスコートしてくださいます?」
「はぁい!」
得意げにリュティシアを導くエドゥアルドは、ソファに案内するとそのまま隣に座ってしまう。そして父親が口を開くより早く言い訳した。
「ぼくお母さまのとなりがいいの! だってお母さま、いいにおいがするんだよ」
言いにくい名前ではなく「お母さま」と呼んで、エドゥアルドは得意満面。リュティシアはいちおうソファの正面の席を示してみた。
「私はエドゥアルドさまのお顔が見えるのも嬉しいのですけど?」
「じゃあぼく、ずっとお母さまのこと見てる! お母さまもぼくを見てて?」
くっついた姿勢でギュンと見上げてくる瞳がキラキラしている。リュティシアはたまらずにデレてしまった。
「んもう……フェリスベルトさま、お許しくださいまして?」
「無作法な息子ですみません。いつもはもっとしっかりしているのですが……」
苦笑いしながら合図すると、茶が用意される。洗練された仕草のメイドたちによりサーブされた茶器からは、柑橘が混ざった爽やかな香りがただよった。
「お好みがわからなかったので……お口に合うかどうか」
「とてもいい香りですのね」
ひと口いただく間もリュティシアは横目にエドゥアルドを気にしていた。お茶をかけて火傷させるわけにいかないから。
カップを置いたリュティシアは、そっと後ろに控えるユーニスを示した。
「私の侍女、ユーニスです。ガルディアからついてきてくれました。もしフェリスベルトさまとのご縁がつながれましたら、このユーニスにもお目をかけてやってくださいませ」
「こちらこそよろしく。私の従者トルカートのこともお見知りおきを」
「……もしかして彼、お強いのでは」
控えているトルカートの立ち姿が気になって訊いてしまった。何が起こっても対応できる重心の置き方なのだ。やはりデキる護衛なのだと思う。
「はぁい!」
得意げにリュティシアを導くエドゥアルドは、ソファに案内するとそのまま隣に座ってしまう。そして父親が口を開くより早く言い訳した。
「ぼくお母さまのとなりがいいの! だってお母さま、いいにおいがするんだよ」
言いにくい名前ではなく「お母さま」と呼んで、エドゥアルドは得意満面。リュティシアはいちおうソファの正面の席を示してみた。
「私はエドゥアルドさまのお顔が見えるのも嬉しいのですけど?」
「じゃあぼく、ずっとお母さまのこと見てる! お母さまもぼくを見てて?」
くっついた姿勢でギュンと見上げてくる瞳がキラキラしている。リュティシアはたまらずにデレてしまった。
「んもう……フェリスベルトさま、お許しくださいまして?」
「無作法な息子ですみません。いつもはもっとしっかりしているのですが……」
苦笑いしながら合図すると、茶が用意される。洗練された仕草のメイドたちによりサーブされた茶器からは、柑橘が混ざった爽やかな香りがただよった。
「お好みがわからなかったので……お口に合うかどうか」
「とてもいい香りですのね」
ひと口いただく間もリュティシアは横目にエドゥアルドを気にしていた。お茶をかけて火傷させるわけにいかないから。
カップを置いたリュティシアは、そっと後ろに控えるユーニスを示した。
「私の侍女、ユーニスです。ガルディアからついてきてくれました。もしフェリスベルトさまとのご縁がつながれましたら、このユーニスにもお目をかけてやってくださいませ」
「こちらこそよろしく。私の従者トルカートのこともお見知りおきを」
「……もしかして彼、お強いのでは」
控えているトルカートの立ち姿が気になって訊いてしまった。何が起こっても対応できる重心の置き方なのだ。やはりデキる護衛なのだと思う。