拳にモノを言わせますけどよろしくて?
9 覚悟はよろしくて?
✻
「浜へおりてみようか、リュティシア」
町をブラブラした後にフェリスベルトはそんなことを提案した。港から少し海側へ外れた方に行くと、小さな砂浜があるのだ。
浜辺ならガルディアの湖にもなくはない。リュティシアは首をかしげたのだが、フェリスベルトは真面目な顔をした。
「波が大きく寄せるのは珍しいだろう?」
「……!」
確かに。湖のさざ波とは違う、海の波。フェリスベルトはさらに言葉を重ねる。
「貝殻が落ちているし、生き物もいるかもしれないな」
「い、行きたいですわ……っ」
「ぼくもー!」
家族の興味の向くところを正確に把握し、行動をコントロールする。フェリスベルトは意外に策士なのだった。
✻
「きゃ、きゃあっ」
波に遊ばれてリュティシアが悲鳴をあげる。でも笑い混じりの声だった。靴はとっくに脱いでユーニスに預けてある。
「お母さま、うみっておもしろいね!」
エドゥアルドも裸足で波に勝負を挑んでいた。濡れた砂に足を踏ん張り、引き波に耐える。足の裏でくずれる砂がサラサラズルズルして、くすぐったかった。
「浜へおりてみようか、リュティシア」
町をブラブラした後にフェリスベルトはそんなことを提案した。港から少し海側へ外れた方に行くと、小さな砂浜があるのだ。
浜辺ならガルディアの湖にもなくはない。リュティシアは首をかしげたのだが、フェリスベルトは真面目な顔をした。
「波が大きく寄せるのは珍しいだろう?」
「……!」
確かに。湖のさざ波とは違う、海の波。フェリスベルトはさらに言葉を重ねる。
「貝殻が落ちているし、生き物もいるかもしれないな」
「い、行きたいですわ……っ」
「ぼくもー!」
家族の興味の向くところを正確に把握し、行動をコントロールする。フェリスベルトは意外に策士なのだった。
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「きゃ、きゃあっ」
波に遊ばれてリュティシアが悲鳴をあげる。でも笑い混じりの声だった。靴はとっくに脱いでユーニスに預けてある。
「お母さま、うみっておもしろいね!」
エドゥアルドも裸足で波に勝負を挑んでいた。濡れた砂に足を踏ん張り、引き波に耐える。足の裏でくずれる砂がサラサラズルズルして、くすぐったかった。