Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
琉生が静かに言った。

「葉山さんの声は、光を動かす力がある」

その言葉は、胸の奥に深く落ちた。

***

会議が終わったあと、要がスマホを見て眉を上げた。

「……もうSNSで話題になってる。“匿名ボーカルの声がすごい”って」

美桜が画面を覗き込む。

「本当だ……“誰の声?”って……すごい勢いで広がってます……」

「トレンドにも入ってます……」

柚歩は胸が熱くなるのを感じた。

——私の声が……
——誰かに届いてる……?

優海はその様子を見つめながら、胸の奥に小さな痛みを覚えていた。
久遠は優海の横顔を見て、静かに目を伏せた。

琉生は柚歩の方を見ていた。
ただ、それだけをしていた。

その視線は、言葉よりも深く胸に触れた。

未来が、確かに動き始めていた。
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