Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
スタジオの夜は静かで、機材の灯りが薄く揺れ、その揺れが今日の柚歩の声の余韻と重なりながら部屋の奥へ広がっていった。
久遠はコンソールの前に座ったまま、三年間止まっていたはずの声が動き始めた瞬間を思い返していた。
その動きは小さな光のようで、胸の奥に静かに残り続けていた。
扉が開いたとき、その光がわずかに揺れ、御影の影が部屋に流れ込んだ。
黒い影のような気配なのに、冷たさだけではなく未来の匂いを含んだ風のようでもあり、久遠は振り返らずに言った。
「……来ると思ってた」
御影は足音を立てずに近づき、久遠の横に立った。
その視線はモニターではなく、久遠の表情を見ていて、影の奥に光を宿したまま揺れずに静かに言った。
「今日の声……どう感じましたか」
久遠はゆっくり息を吸い、胸の奥に残った光を確かめるように吐き出し、言葉を選ぶように静かに言った。
「戻った。でもそれだけじゃない。あの子は前より強くなってる」
御影はわずかに目を細めた。
驚きではなく、確信に近い揺れで、その揺れが影の形を変えるように広がった。
「ええ。だからこそ動くべきです。柚歩さんの声は今がいちばん未来に触れている」
久遠はコンソールの前に座ったまま、三年間止まっていたはずの声が動き始めた瞬間を思い返していた。
その動きは小さな光のようで、胸の奥に静かに残り続けていた。
扉が開いたとき、その光がわずかに揺れ、御影の影が部屋に流れ込んだ。
黒い影のような気配なのに、冷たさだけではなく未来の匂いを含んだ風のようでもあり、久遠は振り返らずに言った。
「……来ると思ってた」
御影は足音を立てずに近づき、久遠の横に立った。
その視線はモニターではなく、久遠の表情を見ていて、影の奥に光を宿したまま揺れずに静かに言った。
「今日の声……どう感じましたか」
久遠はゆっくり息を吸い、胸の奥に残った光を確かめるように吐き出し、言葉を選ぶように静かに言った。
「戻った。でもそれだけじゃない。あの子は前より強くなってる」
御影はわずかに目を細めた。
驚きではなく、確信に近い揺れで、その揺れが影の形を変えるように広がった。
「ええ。だからこそ動くべきです。柚歩さんの声は今がいちばん未来に触れている」