エリート外交官の完璧なる偽装結婚 ……のはずが旦那様は私を溺愛しているみたいです?!
隣を歩く黒崎さんが持つショッピングバッグたちを見て、私は落ち着かない気持ちになった。これ、総額いくらしたんだろう。黒崎さんは頑として私からお金を受け取らないけど、絶対私のお給料の三ヶ月分はあると思う。
「さすがに疲れたからお茶でもしよう……って、なんでそんなにぐったりしてるんだ? 朝は元気だったのに」
「いや、あの、こんなに買っていただいて本当に申し訳ないと思って……」
「君はただ招かれただけだから気にしなくて構わない。それにそんなに大した金額じゃないしな」
「外交官ってお金持ちなんですね……」
やっぱり私とは住む世界が違う。失礼にならないようちょっと距離を取ると、「冗談だよ。だからドン引きするな」と笑われた。
休憩のために立ち寄ったのは、紅茶がとても有名な老舗百貨店のティーサロン。びっくりなことに黒崎さんはアフタヌーンティーを予約してくれていた。
ナイルブルーで統一されたティーポットとカップ。王道な三段のティースタンドを前にして、私は思わず感嘆の声を上げた。
「やっぱりロンドンっていえばアフタヌーンティーだからな。散々行ったかもしれないけど」
「いえ、初めてきました。それにアフタヌーンティー自体が初めてなので、すごく嬉しいです。初めてロンドンに来たから絶対行きたいと思ってたんですけど、他にも観光してたら時間がなくなっちゃってたんで」
「初めてなのか? 意外だな。英語がうまいからてっきり留学でもしてたのかと思った」
黒崎さんが意外そうに目を瞬かせる。
下段の卵のサンドイッチを食べながら、私は肩をすくめた。
「さすがに疲れたからお茶でもしよう……って、なんでそんなにぐったりしてるんだ? 朝は元気だったのに」
「いや、あの、こんなに買っていただいて本当に申し訳ないと思って……」
「君はただ招かれただけだから気にしなくて構わない。それにそんなに大した金額じゃないしな」
「外交官ってお金持ちなんですね……」
やっぱり私とは住む世界が違う。失礼にならないようちょっと距離を取ると、「冗談だよ。だからドン引きするな」と笑われた。
休憩のために立ち寄ったのは、紅茶がとても有名な老舗百貨店のティーサロン。びっくりなことに黒崎さんはアフタヌーンティーを予約してくれていた。
ナイルブルーで統一されたティーポットとカップ。王道な三段のティースタンドを前にして、私は思わず感嘆の声を上げた。
「やっぱりロンドンっていえばアフタヌーンティーだからな。散々行ったかもしれないけど」
「いえ、初めてきました。それにアフタヌーンティー自体が初めてなので、すごく嬉しいです。初めてロンドンに来たから絶対行きたいと思ってたんですけど、他にも観光してたら時間がなくなっちゃってたんで」
「初めてなのか? 意外だな。英語がうまいからてっきり留学でもしてたのかと思った」
黒崎さんが意外そうに目を瞬かせる。
下段の卵のサンドイッチを食べながら、私は肩をすくめた。