エリート外交官の完璧なる偽装結婚 ……のはずが旦那様は私を溺愛しているみたいです?!
うなずいて、車から降りる。いってきます、いってらっしゃいと言葉を交わして、そそくさ庁舎に入る。昨日は滉太郎さんの車が去るのを見送ろうとしたところ、「心配だから早く入って」と怒られたのだ。
自分のデスクに荷物を置いて、ふとスマホのGPSを起動してみる。庁舎の上のピンク丸が私。滉太郎さんの青い丸はどんどん離れていく。さっきまで一緒にいたのにもう寂しいと思っていると、メッセージの通知が届いた。千穂からだった。
【一昨日はごめん。ちょっと言い過ぎた】
【ううん、大丈夫。私も途中で帰ってごめんね】
無味乾燥な文面で返信する。千穂の暴言はちょっとの域を出ていたと思う。そんなに簡単には割り切れない。でもいつまでもモヤモヤしている自分も心が狭い気がして嫌になった。
メッセージは既読になったけれど、千穂から返信はない。私も、また会おうねとはあえて付け足さなかった。一度ついたシミは薄れても色は元に戻らない。
自分のデスクに荷物を置いて、ふとスマホのGPSを起動してみる。庁舎の上のピンク丸が私。滉太郎さんの青い丸はどんどん離れていく。さっきまで一緒にいたのにもう寂しいと思っていると、メッセージの通知が届いた。千穂からだった。
【一昨日はごめん。ちょっと言い過ぎた】
【ううん、大丈夫。私も途中で帰ってごめんね】
無味乾燥な文面で返信する。千穂の暴言はちょっとの域を出ていたと思う。そんなに簡単には割り切れない。でもいつまでもモヤモヤしている自分も心が狭い気がして嫌になった。
メッセージは既読になったけれど、千穂から返信はない。私も、また会おうねとはあえて付け足さなかった。一度ついたシミは薄れても色は元に戻らない。