工場の闇に咲く恋 ~レンズが捉えた秘密~
やがて、ふみはゆっくりと愛斗の側に歩み寄り、彼の頬に両手を添えた。
「信じられない……信じたくないけど……」
そう言ったきり、ふみは何も言わずに、そっと愛斗の唇に自分の唇を重ねた。
さっきまで汚れたものを吐き出していた口なのに、そんなことはお構いなしに、まっすぐな想いを込めた口づけだった。
ゆっくりと唇を離したふみは、涙が滲みそうな瞳で笑った。
「私は……愛斗くんが言うことなら、何でも信じるよ。昔からずっと、愛斗くんは私を守ってくれてた。工場で働いてたときも、私が車椅子だったときも、いつも陰から見守ってくれてたの、知ってたんだから。……愛斗くんが、そんな嘘をつくはずないもの」
その言葉に、愛斗の胸の奥が熱くなる。過去に鉄砲を密造していた自分のことも、闇に葬ったままの過ちも、全部知っているわけじゃないのに、それでもこうして無条件に信じてくれる。
「……ありがとう、ふみ」
愛斗はそっと、だが力の限りふみを抱きしめた。
——俺はこの笑顔を守るためなら、また何だってする。10年前に鉄砲を密造した俺の罪も、今日あの店で身代わりになって受け入れた汚れも、全部俺が抱えて、俺が汚れたままでいい。
その代わり、お前だけはいつまでも、誰が何をしようと、清らかなままでいてくれ——心の中で何度もそう誓いながら。
それから愛斗はふみの寝室へと向かった。ベッドに腰を下ろした彼のもとへ、ふみは優しく近づいてきて、自分からそっと唇を重ねてくれた。柔らかくて温かい口づけが、今まで背負ってきた重たいものを、少しずつ溶かしていくようだった。
「愛斗くん、何かあったらちゃんと言ってね。一人で全部抱え込まないで」
「……ありがとう、ふみ」
ふみはにっこりと笑うと、部屋を出てリビングへと移動した。テーブルに肘をつき、さっきの店での出来事を思い出すのか、先ほどまでの穏やかな表情から一変、「もっちゃんも、本多さんも、最低……信じてたのに」と、声に出して幸輝の悪口を並べ立てる。
普段は優しい彼女だが、自分を汚そうとした男のことは絶対に許せないらしい。
「あんな人、もうお店もやめちゃえばいいのに。どうにか懲らしめる方法、ないかな……」
指で頬をつつきながら悪巧みを考えるうちに、次第に口元に笑みが浮かんでくる。何か良い復讐のアイデアでも閃いたのか、一人で頷きながら、ふみは財布を持って再び外へと買い物に出かけた。
しばらくして、買い物袋を提げて帰宅したふみは、真っ直ぐに寝室へと向かう。
「愛斗くん、おかえり? あ、お休み中?」
ベッドの上では愛斗が横になっていたが、額には汗が浮かび、荒い息遣いをしている。心配になって毛布をそっとめくると——
「……あら」
愛斗は自分の欲望を処理している最中だった。その手には、いつか撮ったふみの写真がしっかりと握られている。苦しそうで、それでいてふみへの想いが溢れ出るような、切ない表情をしていた。
昔から自分だけを想い続け、今日も自分のために汚れてくれたこの人を、ふみは愛おしく思った。怒るどころか、自然と口元が緩んで笑みがこぼれる。
「仕方ないなあ……ほんと、愛斗くんはいつも私のことばっかり」
ふみは着ていた上着を脱ぎ捨て、ベッドの中にするりと滑り込んだ。愛斗の驚いた顔にはお構いなしに、彼の下半身へと顔を寄せ、柔らかな唇でそっと包み込む。
「ふみ……気持ちいよ」
「良かった。今日は私が全部、きれいにしてあげるから」
ふみはゆっくりと、何度も何度も丁寧に舐め上げた。まるで愛斗が自分のためにしてくれたように、彼の中に溜まったものも、抱えた苦しみも、全部自分が受け止めて洗い流してあげるつもりだった。
快楽と愛おしさで頭がいっぱいになった愛斗は、やがて熱いものが込み上げるのを抑えられなくなり、「ふみ……!」と叫ぶように精液を口の中へと放った。
ふみはそれを全部受け入れ、最後はティッシュにも少しだして綺麗に拭うと、満足そうに愛斗の体を抱きしめた。
今度は体を重ねようと、ふみが自ら腰を落としていく。愛斗はふみに優しく抱かれながら、何度も何度も絶頂へと導かれ、自分の意思とは関係なく、深い場所へと達してしまう。
「はぁ……はぁ……ふみ……っ」
「私もだよ……愛斗くん……」
愛斗はふみの奥深くまで、自分の存在を刻み込むように、たっぷりと精液を注ぎ込んだ。自分の汚れた部分も、罪も、全部ふみの中へと溶けていくようで、心までが満たされていく。
二人は汗ばんだ体を重ねたまま、しばらく動けずに、ただ互いの温もりだけを感じ続けていた。
「信じられない……信じたくないけど……」
そう言ったきり、ふみは何も言わずに、そっと愛斗の唇に自分の唇を重ねた。
さっきまで汚れたものを吐き出していた口なのに、そんなことはお構いなしに、まっすぐな想いを込めた口づけだった。
ゆっくりと唇を離したふみは、涙が滲みそうな瞳で笑った。
「私は……愛斗くんが言うことなら、何でも信じるよ。昔からずっと、愛斗くんは私を守ってくれてた。工場で働いてたときも、私が車椅子だったときも、いつも陰から見守ってくれてたの、知ってたんだから。……愛斗くんが、そんな嘘をつくはずないもの」
その言葉に、愛斗の胸の奥が熱くなる。過去に鉄砲を密造していた自分のことも、闇に葬ったままの過ちも、全部知っているわけじゃないのに、それでもこうして無条件に信じてくれる。
「……ありがとう、ふみ」
愛斗はそっと、だが力の限りふみを抱きしめた。
——俺はこの笑顔を守るためなら、また何だってする。10年前に鉄砲を密造した俺の罪も、今日あの店で身代わりになって受け入れた汚れも、全部俺が抱えて、俺が汚れたままでいい。
その代わり、お前だけはいつまでも、誰が何をしようと、清らかなままでいてくれ——心の中で何度もそう誓いながら。
それから愛斗はふみの寝室へと向かった。ベッドに腰を下ろした彼のもとへ、ふみは優しく近づいてきて、自分からそっと唇を重ねてくれた。柔らかくて温かい口づけが、今まで背負ってきた重たいものを、少しずつ溶かしていくようだった。
「愛斗くん、何かあったらちゃんと言ってね。一人で全部抱え込まないで」
「……ありがとう、ふみ」
ふみはにっこりと笑うと、部屋を出てリビングへと移動した。テーブルに肘をつき、さっきの店での出来事を思い出すのか、先ほどまでの穏やかな表情から一変、「もっちゃんも、本多さんも、最低……信じてたのに」と、声に出して幸輝の悪口を並べ立てる。
普段は優しい彼女だが、自分を汚そうとした男のことは絶対に許せないらしい。
「あんな人、もうお店もやめちゃえばいいのに。どうにか懲らしめる方法、ないかな……」
指で頬をつつきながら悪巧みを考えるうちに、次第に口元に笑みが浮かんでくる。何か良い復讐のアイデアでも閃いたのか、一人で頷きながら、ふみは財布を持って再び外へと買い物に出かけた。
しばらくして、買い物袋を提げて帰宅したふみは、真っ直ぐに寝室へと向かう。
「愛斗くん、おかえり? あ、お休み中?」
ベッドの上では愛斗が横になっていたが、額には汗が浮かび、荒い息遣いをしている。心配になって毛布をそっとめくると——
「……あら」
愛斗は自分の欲望を処理している最中だった。その手には、いつか撮ったふみの写真がしっかりと握られている。苦しそうで、それでいてふみへの想いが溢れ出るような、切ない表情をしていた。
昔から自分だけを想い続け、今日も自分のために汚れてくれたこの人を、ふみは愛おしく思った。怒るどころか、自然と口元が緩んで笑みがこぼれる。
「仕方ないなあ……ほんと、愛斗くんはいつも私のことばっかり」
ふみは着ていた上着を脱ぎ捨て、ベッドの中にするりと滑り込んだ。愛斗の驚いた顔にはお構いなしに、彼の下半身へと顔を寄せ、柔らかな唇でそっと包み込む。
「ふみ……気持ちいよ」
「良かった。今日は私が全部、きれいにしてあげるから」
ふみはゆっくりと、何度も何度も丁寧に舐め上げた。まるで愛斗が自分のためにしてくれたように、彼の中に溜まったものも、抱えた苦しみも、全部自分が受け止めて洗い流してあげるつもりだった。
快楽と愛おしさで頭がいっぱいになった愛斗は、やがて熱いものが込み上げるのを抑えられなくなり、「ふみ……!」と叫ぶように精液を口の中へと放った。
ふみはそれを全部受け入れ、最後はティッシュにも少しだして綺麗に拭うと、満足そうに愛斗の体を抱きしめた。
今度は体を重ねようと、ふみが自ら腰を落としていく。愛斗はふみに優しく抱かれながら、何度も何度も絶頂へと導かれ、自分の意思とは関係なく、深い場所へと達してしまう。
「はぁ……はぁ……ふみ……っ」
「私もだよ……愛斗くん……」
愛斗はふみの奥深くまで、自分の存在を刻み込むように、たっぷりと精液を注ぎ込んだ。自分の汚れた部分も、罪も、全部ふみの中へと溶けていくようで、心までが満たされていく。
二人は汗ばんだ体を重ねたまま、しばらく動けずに、ただ互いの温もりだけを感じ続けていた。