毎朝の数秒間〜好きな人にモーニングコールをしています〜


 ──二週間前のこと。


寝不足と貧血なのが重なり、朝からぐったりしていた私。
寝不足なのは、リアルタイムで深夜ラジオを聴いていた影響だから悔いはない。

それでも体育の授業が陸上で、しかも長距離走となれば話は別。
ただでさえ運動音痴な私と陸上の相性なんて最悪で。
私は学年一、足が遅い。
五十メートル走なんて、十秒切れないレベルだ。


体調の悪さを我慢しつつ走っていると目眩がしてきて、深夜ラジオを聴くよりもちゃんと眠れば良かったなんて思い始める。


目眩が酷くなり、つい蹲る私に
「大丈夫?」
と声をかけてくれたのが花田くんだった。

目眩が酷くて、何も話せない私に
「桜岡さんごめんね、ちょっと触るね。揺れるかも」
とお姫様抱っこをして保健室まで連れて行ってくれたのだ。
この影響で、ただのクラスメイトだった花田くんに惚れてしまった。


そしてこの一件があり、元々人気者だった花田くんの人気は更に増した。

とにかくモテていて競争率が高すぎて、私なんかが付き合える相手ではないからただ片想いしよう。
密かに想うだけなら自由だもんね。


そう思っていたのに──。

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