ただの幼なじみはもうおしまい!?
「もう着いちゃったね」



さり気なく私の手を握りながら一緒に電車から降りた。
握られた手は、私よりも一回り大きくて温かかった。

ふと、伊織くんのほうに目を向けると、今頃ながら同じ学校の制服を着ていることに気づいた。




「伊織くんも同じ学校だったんだね!」



「今気づいたの?」



また、伊織くんは笑った。

まさか久しぶりに会えたうえに同じ学校だったなんて…。
すっごくうれしい。

あまりに喜んでいたのが顔に出ていたのか、伊織くんはまた私を見て笑っている。



「茉白は前と変わってないね」



そんなことないよ!って言おうとしたけど、確かにそのとおりかも…。
伊織くんはなんか、大人っぽくなった。
見た目が変わったっていうのもあるかもしれないけど…。


伊織くんとの会話が楽しくて気づかなかったけど、私たちはまだ手を繋いだままだった。



「手、繋いだままだよ?」



私が少し緩めると強く握りしめてきた。
あれ?



「学校まで、繋いだままじゃだめ?」


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