紫陽花の短編集物語#3
星ノ丘学院
登場人物紹介
【3年生:学院の象徴】
•樹(いつき)
o属性: カリスマ主将
o状況: さらと「両片想い」だが、プライドと立場が邪魔して踏み込めない。後輩の晴からは熱烈に憧れられている。
•さら
o属性: 学院のマドンナ
o状況: 樹を想い続けて3年目。海斗からのアプローチには気づいているが、心は動かない。
【2年生:波乱の恋模様】
•海斗(かいと)
o属性: 野心家な生徒会役員
o状況: さらに片想い。樹とさらの絆を壊してでも奪いたいと考えている。凛から向けられる視線には無頓着。
•晴(はる)
o属性: 真っ直ぐな努力家
o状況: 樹先輩に憧れ、幼馴染の美波を愛している。美波が樹を見ていることを知りながら、自分を信じて突き進む。
•怜(れい)
o属性: クールな隠れ熱血
o状況: 晴の親友。親友を裏切りたくないが、美波への想いが抑えきれず苦悩している。
•美波(みなみ)
o属性: 吹奏楽部のエース
o状況: 樹に恋する乙女。晴の優しさに甘えてしまっている自分に、まだ罪悪感がない。
•芽唯(めい)
o属性: 一途な情報通
o状況: 怜のことが好き。怜が美波を見ていることに誰よりも早く気づき、心を痛めている。
【1年生:禁断の世代】
•凛(りん)
o属性: 魔性の1年生
o状況: 瞬という彼氏がいるにもかかわらず、年上の海斗に強く惹かれている。危ういバランスの持ち主。
•瞬(しゅん)
o属性: 独占欲の強い彼氏
o状況: 凛を溺愛している。凛の心が海斗に揺れていることを敏感に察知し、牙を剥く。
※ロング動画で作成する。
※再生リストは全60話で作成する。
星ノ丘学院~禁断の両片想い~
【メイン:樹 & さら】
〇生徒会室前(夕方)
さらが資料を抱えて歩いている。向こうから歩いてくる樹。
樹「……まだ残ってたのか」
さら「樹君こそ。……あ、ボタン。外れそうだよ」
さらが樹の胸元に手を伸ばす。心臓の音が重なる距離。
樹「(さらを抱きしめたい衝動を抑えて)……サンキュ。じゃあな」
すれ違う二人。
樹「(独白)好きだって言えたら、どんなに楽か」
さら「(独白)この距離が、一番遠い」
星ノ丘学院~奪略の宣戦布告~
【メイン:海斗 & さら & 樹】
〇中庭(昼休み)
さらが一人でいるところへ、海斗が薔薇を一輪差し出す。
海斗「さら先輩。今日の放課後、僕に時間をくれませんか」
さら「ごめん海斗君。私、忙しいから」
そこへ通りかかる樹。海斗は樹を睨みつけ、さらの手を握る。
海斗「あの男のどこがいいんですか。僕なら、あなたを待たせない」
樹の足が止まる。火花が散る視線の応酬。
星ノ丘学院~裏切りの親友~
【メイン:晴 & 怜 & 美波】
〇部室裏(放課後)
美波が樹の写真をうっとり眺めている。それを見る晴。
晴「あはは。また樹先輩の写真かよ。敵わないなー」
晴は笑っているが、目は笑っていない。 晴が去った後、壁の影にいた怜が美波に近づく。 怜「……美波。晴にあんな顔させるなよ。俺なら、お前をあんなに寂しくさせない」
美波「え……? 怜君?」
親友の好きな人に、怜の手が伸びる。
星ノ丘学院~略奪愛のプレリュード~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇校門前(下校時)
凛が彼氏の瞬と手を繋いで歩いている。
そこへ、高級車で迎えに来た海斗が通り過ぎる。その姿に凛の目が奪われる。
瞬「……おい凛。どこ見てんだよ。俺を見ろよ」
瞬が凛の手を強く握る。
凛「……痛いよ、瞬。……ただの先輩だよ」
凛の心は、すでに瞬の手を振り払って海斗の元へ向かっていた。
星ノ丘学院~密告の放課後~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇図書室(放課後)
怜が美波のことを見つめているのを、芽唯が本棚の間から見ている。
芽唯「知ってるよ。怜君が晴を裏切ろうとしてること」
怜「(驚いて振り返る)……芽唯。何の話だ」
芽唯「私を味方につければ、黙っててあげる。その代わり……私を見て」
芽唯の切ない脅迫。恋の連鎖が、泥沼の幕を開ける。
星ノ丘学院~壊れた友情の引き金~
【メイン:晴 & 怜】
〇屋上(放課後)
晴がサッカーボールを蹴り続けている。そこへ怜がやってくる。
晴「……なあ怜。お前、最近美波と何話してんだよ」
怜「別に。……ただの相談だよ」
晴「嘘つけ。お前、美波を見る目が変わっただろ」
晴がボールを怜の足元に強く蹴り込む。
怜「(ボールを止めず)……だったらどうする? 晴。お前は樹先輩しか見てない美波を、いつまで待つつもりだ」
星ノ丘学院~彼氏のいる誘惑~
【メイン:凛 & 海斗】
〇生徒会室(放課後)
海斗が一人で作業をしていると、凛が音もなく入ってくる。
凛「海斗先輩。手伝ってあげましょうか」
海斗「お前……。彼氏が待ってるんじゃないのか」
凛「瞬なら放っておけばいいんです。私、先輩みたいな『強い人』の方が興味あるから」
凛が海斗のネクタイを指で弄る。
海斗「(冷たく笑い)……悪い子だな。だが、俺が狙っているのはもっと高い場所だ」
星ノ丘学院~両片想いの防波堤~
【メイン:樹 & さら】
〇雨のバス停
急な雨に降られ、一つしかないベンチに座る樹とさら。
さら「……寒いね。樹君。……上着貸してなんて言わないから、隣にいてもいい?」
樹「(無言で自分のジャージをさらの方へ広げる)……黙って入れ。風邪引くぞ」
さらが樹の肩に頭を預ける。
樹「(独白)こんなに近くにいるのに、あと一歩が踏み出せない。お前が海斗を選ぶんじゃないかって、怖くて」
星ノ丘学院~親友からの略奪宣言~
【メイン:美波 & 怜 & 芽唯】
〇放課後の廊下
美波が樹へ渡すはずの差し入れを持って歩いていると、怜がそれを奪い取る。
怜「これ、樹先輩に渡しても無駄だぞ。あいつの隣にはもう、さら先輩がいる」
美波「そんなの分かってる! でも……!」
怜が美波を壁に追い詰める。それを角から芽唯がスマホで撮影している。
芽唯「(震える声で)……最低だよ、怜君。でも、そんな姿も保存したくなっちゃう」
星ノ丘学院~狂愛の監視者~
【メイン:瞬 & 凛】
〇公園(夜)
凛が帰宅しようとすると、街灯の下に瞬が立っている。
瞬「遅かったな。生徒会室にいたんだろ」
凛「……手伝いしてただけ。瞬、しつこいよ」
瞬が凛の腕を掴み、自分のスマホの画面を見せる。そこには海斗と話す凛の隠し撮り写真。 瞬「俺を裏切れると思うなよ。お前を誰にも渡さない。殺してでもな」
星ノ丘学院~親友の境界線崩壊~
【メイン:晴 & 怜】
〇放課後の部室裏
晴が怜の胸ぐらを掴み、壁に叩きつける。
晴「ふざけんなよ! お前が美波を狙うなんてありえねーだろ!」
怜「(冷めた目で)ありえないのはお前の方だ。いつまで樹先輩しか見てない女を追いかけるんだよ」
晴「……アイツを傷つける奴は親友でも許さない」
怜「傷つけてるのはお前だよ。お前の『優しさ』が美波を縛り付けてるんだ」
晴の手が止まる。その隙に怜は晴の手を振り払って去る。
星ノ丘学院~略奪者の甘い毒~
【メイン:海斗 & 凛】
〇夜の図書室(忍び込み)
鍵のかかった図書室で、海斗と凛が密会している。
海斗「お前の彼氏……瞬だったか。相当ヤバい奴だな」
凛「怖いんですか? 海斗先輩」
海斗「まさか。壊しがいがあると思ってな。お前を使って、あの生意気な1年を潰してやる」
海斗が凛の腰を引き寄せる。凛は恐怖を感じながらも、その危険な魅力に抗えない。
星ノ丘学院~仮面の下の独占欲~
【メイン:樹 & さら】
〇生徒会室(二人きり)
樹がさらの肩に顔を埋める。
さら「……どうしたの? 樹君」
樹「(低い声で)……海斗が、お前をしつこく誘ってるって聞いた」
さら「断ってるよ。私には、あなたしかいないから」
樹「……だったら、今すぐ俺のものだって証明させろよ」
樹がさらの手首を強く握る。普段の冷静さが消え、黒い感情が漏れ出す。
星ノ丘学院~失恋者の共犯契約~
【メイン:芽唯 & 瞬】
〇放課後の非常階段
芽唯が一人で泣いていると、瞬が現れる。
瞬「お前も捨てられたのか。……怜に」
芽唯「(涙を拭い)捨てられてない……! まだ始まってないもん」
瞬「協力しろよ。俺は凛を、お前は怜を取り戻す。邪魔な奴らは全員消せばいい」
瞬の瞳に宿る狂気に、芽唯は一瞬怯むが、静かに頷く。
芽唯「……わかった。私、何でもする」
星ノ丘学院~残酷な放課後の告白~
【メイン:美月 & 怜 & 晴】
〇夕暮れの教室
美月が樹へのラブレターを握りしめている。そこへ怜が現れる。
怜「それ、出す意味ないよ。樹先輩はさら先輩とできてるから」
美月「嘘だよ……! 二人はただの友達だって……」
怜「(美月を抱きしめ)現実見ろよ。……お前のこと、一番分かってるのは俺だ。晴じゃなくて、俺を選べ」
その光景を、ドアの隙間から晴が見ていた。
星ノ丘学院~最悪のダブルデート~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗 & さら】
〇休日のカフェ
瞬が強引に誘ったダブルデート。相手はなぜか海斗とさらだった。
瞬「海斗先輩。俺の凛がいつもお世話になってるみたいで」
海斗「(余裕の笑みで)いいよ。可愛い後輩だからね」
テーブルの下で、凛の足が海斗の靴に触れる。
さら「……なんだか、空気が変じゃない?」
さらだけが気づかない、四人の間を流れる最悪の毒。
星ノ丘学院~幼馴染の決別宣言~
【メイン:晴 & 美波】
〇夜の公園
晴が美波を呼び出す。その表情には、いつもの明るさがない。
晴「美波。お前、怜に抱きしめられて、何で拒まなかったんだよ」
美波「それは……びっくりしちゃって……」
晴「違うだろ。お前も、俺じゃなきゃ誰でも良かったんだろ」
晴が初めて美波に背を向ける。
晴「もう、幼馴染ごっこはやめだ。俺はお前を、一人の女として奪いに行く」
星ノ丘学院~密告者の甘い罠~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇放課後の図書室
芽唯が怜に一枚の写真を差し出す。それは、晴が泣いている美波を突き放した瞬間だった。 芽唯「晴君、もう限界みたいだよ。……ねえ怜君。今のうちに美波ちゃんを連れ去っちゃえば?」
怜「……お前、何が目的だ」
芽唯「(怜の首に手を回し)決まってるじゃん。……あなたが孤独になったら、私が拾ってあげるためだよ」
星ノ丘学院~王者の焦燥と嫉妬~
【メイン:樹 & 海斗】
〇生徒会室(深夜)
樹が海斗を呼び出す。部屋には二人きり。
樹「……さらに近づくなと言ったはずだ」
海斗「(不敵な笑み)先輩こそ。『両片想い』なんてぬるい遊び、いつまで続けるんですか?」 海斗が樹の胸ぐらを掴む。
海斗「あんたが迷ってる間に、俺はあいつの全てを手に入れる。……凛を使って、あんたの弱点も握らせてもらったよ」
星ノ丘学院~壊れゆく一年生~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(放課後)
凛が帰ろうとするのを、瞬がドアに鍵をかけて通さない。
凛「開けてよ瞬! 今日は用事があるの!」
瞬「海斗先輩に会うんだろ? ……分かってるんだよ、全部」
瞬が凛のスマホを取り上げ、床に叩きつける。
凛「(絶叫)……何すんのよ!」
瞬「壊れたなら、もう外と繋がれないね。……ずっとここにいろよ、凛」
星ノ丘学院~監禁された放課後~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(夜)
割れたスマホを前に、震える凛。瞬は無表情で彼女を見つめている。
凛「……お願い、帰らせて。お母さんが心配するわ」
瞬「連絡しておいたよ。友達の家で勉強会して泊まるって」
瞬が凛の髪を優しく撫でる。
瞬「逃げようなんて思わないで。俺以外の男を見る目は、もう必要ないだろ?」
星ノ丘学院~親友を売った夜~
【メイン:怜 & 芽唯】
〇バーのような雰囲気のカフェ
怜は美波への想いと晴への罪悪感で、荒れた表情をしている。
芽唯「ねえ、怜君。美波ちゃんが今どこにいるか、教えてあげようか?」
芽唯が提示した条件は、怜が晴の「ある秘密」を学校にバラすことだった。
芽唯「美波ちゃんを助けるヒーローになりたいなら、晴君には消えてもらうしかないよね」 怜は震える手で、芽唯の差し出した契約に乗ってしまう。
星ノ丘学院~偽りのスキャンダル~
【メイン:晴 & 美波 & 樹】
〇翌朝・校門前
掲示板に晴が部費を横領したという偽の文書が貼り出される。騒然とする生徒たち。
美波「そんなの嘘! 晴がそんなことするわけない!」
晴は黙って立ち尽くす。視線の先には、冷たく見下ろす樹。
晴「(独白)……樹先輩まで、俺を疑うのか」
守るべき幼馴染からも、憧れの先輩からも孤立していく晴。
星ノ丘学院~略奪者のチェックメイト~
【メイン:海斗 & さら】
〇夕暮れの生徒会室
樹がスキャンダルの対応に追われている隙に、海斗はさらを追い詰める。
海斗「あの樹が信じていた後輩(晴)がこれですよ。先輩の見る目も大したことない」
さら「……関係ないわ。樹君は悪くない」
海斗「いいえ、悪いです。守るべきものを守れなかったんだから」
海斗がさらに強引にキスを迫る。その瞬間、ドアが開く。
星ノ丘学院~地獄へ落ちた王者~
【メイン:樹 & 海斗 & さら】
〇生徒会室・入り口
立っていたのは、怒りで震える樹だった。
樹「……俺の女に、その汚い手を触れるな」
海斗「(笑いながら)ようやく言いましたね。『俺の女』って。でも遅いですよ」
海斗がスマホを操作すると、樹とさらが密会していた過去の隠し撮り映像が全校生徒の端末に一斉送信される。
海斗「これで、聖人君子のカリスマ主将も終わりだ」
星ノ丘学院~公開処刑の放課後~
【メイン:樹 & さら & 海斗】
〇廊下(全校生徒の視線)
一斉送信された動画により、学園中の噂の的になる樹とさら。
海斗「どうですか? カリスマのメッキが剥がれる音は」
樹は何も言わず、震えるさらの肩を抱き寄せる。
樹「……これでさらが俺のものだって、全員に知れ渡ったわけだ。感謝するよ、海斗」
樹の瞳に、かつてないほどの暗い炎が宿る。
星ノ丘学院~監禁部屋の脱出劇~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(深夜)
眠っている瞬の隙を見て、凛が窓へ向かう。しかし、足首には細いチェーンが繋がれていた。 瞬「(目を開けずに)……どこ行くの? 凛。外は危ないよ、海斗先輩みたいな男がいるから」 凛「(泣き叫び)お願い、殺して! こんなのもう耐えられない!」
瞬が起き上がり、凛を優しく抱きしめる。その光景は、あまりにも歪な愛だった。
星ノ丘学院~冤罪の裏に潜む蛇~
【メイン:晴 & 芽唯 & 怜】
〇雨の屋上
横領の罪を着せられ、部活を謹慎になった晴。 そこへ、怜を連れた芽唯が現れる。
芽唯「かわいそう、晴君。でもね、これ……全部怜君が仕組んだことなんだよ?」
晴「……何だって?」
怜「(目を逸らし)……お前から美波を奪うには、これしかなかったんだ」
友情が完全に、音を立てて崩壊する。
星ノ丘学院~壊れたマドンナ~
【メイン:さら & 海斗】
〇夜の特別教室
動画のせいで精神的に追い詰められたさらの下に優しく寄り添うふりをして海斗が近づく。 海斗「樹先輩と一緒にいたら、もっと汚されるだけだ。僕なら、君を浄化してあげられる」 さら「(虚ろな目で)……助けて、誰でもいいから……」
さらが海斗の胸に顔を埋める。その背後で、海斗は勝利の笑みを浮かべる。
星ノ丘学院~復讐の開戦前夜~
【メイン:樹 & 晴 & 瞬】
〇深夜の校門前
傷だらどけの樹、居場所を失った晴、そして……なぜかそこに瞬がいた。
樹「……奪われたものを取り戻すぞ。手段は選ばない」
晴「俺を嵌めた奴ら、全員後悔させてやる」
瞬「……海斗先輩を消せば、凛は俺だけのものになる」
共通の敵・海斗を倒すため、最悪の三人が手を組む。
星ノ丘学院~三匹の狂犬の逆襲~
【メイン:樹 & 晴 & 瞬】
〇生徒会室裏(夜)
暗闇の中で合流する三人。樹がリーダーとして地図を広げる。
樹「海斗の弱点はその傲慢さだ。奴のパソコンに全ての証拠がある」
晴「俺を嵌めた証拠、必ず見つけ出してやる」
瞬「……俺は、海斗に縋っている凛を力ずくで連れ戻すだけだ」
かつての王者、純粋な後輩、そして狂った恋人。最凶のチームが動き出す。
星ノ丘学院~裏切り者の末路~
【メイン:怜 & 芽唯】
〇放課後の誰もいない教室
芽唯は自分の思い通りに動く怜を見て満足げに笑う。
芽唯「ねえ怜君。次は美波ちゃんを退学に追い込むのはどう?」
怜「(震える声で)……いい加減にしろ。俺は美波を守りたくて……」
芽唯「守れてないじゃない。……もう遅いんだよ、あなたは私の共犯者なんだから」
その時、教室のスピーカーから二人の会話が全校に流れ始める。
星ノ丘学院~暴かれた黒幕の正体~
【メイン:海斗 & 樹 & 晴】
〇全校集会(騒然とする体育館)
壇上で演説する海斗。しかし、背後の巨大スクリーンに芽唯と怜の密談。
そして海斗が横領を指示した証拠メールが次々と映し出される。
海斗「なっ……何だこれは! 誰がやった!」
客席からゆっくりと歩み出る樹と、その隣で不敵に笑う晴。
樹「チェックメイトだ、海斗。お前の椅子はもうどこにもない」
星ノ丘学院~檻の中の再会~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇夜の特別教室
逃げ場を失い、凛を連れて逃げようとする海斗。
しかし、ドアの前には鉄パイプを手にした瞬が立っていた。
瞬「……先輩、俺の宝物に触りすぎですよ」
海斗「待て、瞬! 話せばわかる……!」
瞬が海斗を殴り飛ばし、泣き崩れる凛の髪を掴んで引き寄せる。
瞬「ほらね、凛。結局俺しかいないだろ?」
星ノ丘学院~雨の中の土下座~
【メイン:美波 & 晴 & 怜】
〇雨の校庭
冤罪が晴れた晴の前に、ボロボロになった怜が膝をつく。
怜「……すまなかった、晴。俺、最低なことをした」
晴は何も言わず、隣で泣いている美波の手を引く。
晴「……許さないよ、怜。でも、お前が死ぬほど後悔するまで、俺たちは幸せになってやる」 晴は一度も振り返らずに、美波を連れて雨の中を去っていく。
星ノ丘学院~毒を喰らうマドンナ~
【メイン:さら & 樹 & 海斗】
〇夕暮れの生徒会室
失脚したはずの海斗が、暗い部屋でさらを待ち構えていた。
海斗「僕を売ったのは樹先輩ですよね。……でも、先輩の体は僕のことを覚えてるんじゃないですか?」
さら「(震える声で)……来ないで。私は樹君のところへ戻るの」
海斗「戻れると思ってるんですか? 僕とあんなに深く関わったあなたを、あの潔癖な王者が許すはずがない」
さらの瞳から光が消える。樹を愛しているからこそ、自分の汚れに絶望し始める。
星ノ丘学院~親友の皮を被った獣~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇放課後の屋上 全てを失った芽唯が、怜の首筋にナイフを突き立てる。
芽唯「ねえ、一緒に死のうよ。美波ちゃんに拒絶されたあなたには、私しかいないでしょ?」 怜「……ああ、そうかもな。俺もお前も、最低な人間だ」
怜が自らナイフの刃を強く握り、血を流しながら笑う。
芽唯「(驚いて)……怜君?」
怜「お前を道連れにしてやるよ。地獄なら、美波も晴もいないからな」
星ノ丘学院~束縛という名の檻~
【メイン:凛 & 瞬】
〇深夜の瞬の部屋
瞬は凛を解放するどころか、さらに監視を強めていた。
瞬「凛、知ってる? 海斗先輩はもう学校に来られないんだよ。嬉しいだろ?」
凛「(無表情で)……嬉しいよ。ねえ、瞬。私、もう外に出なくていいかな」
凛の心が、あまりの恐怖に耐えきれず「自ら檻に入る」ことを選んでしまう。
瞬「……そうだよ、凛。ここが、世界で一番安全な場所だ」
星ノ丘学院~王者の残酷な抱擁~
【メイン:樹 & さら】
〇夜の音楽室
ついに再会した樹とさら。
さら「……ごめんなさい、樹君。私、海斗君に……」
樹「(さらを力強く抱きしめ)言うな。……お前が誰に汚されても、俺がその記憶を塗りつぶしてやる」
樹の言葉は優しいが、その腕にはさらが痛がるほどの力がこもっていた。
樹「(独白)二度と、俺の視界から出さない。たとえお前を壊してでも」
星ノ丘学院~幼馴染の歪んだ熱量~
【メイン:晴 & 美波】
〇帰宅路の踏切
美波を家まで送り届ける晴。
しかし、その手は決して離さない。
美波「……晴、手が痛いよ。もう家の前だよ?」
晴「離さないよ。離したら、また誰かに奪われるだろ?」
晴の瞳には、かつての純粋な憧れではなく、ドロドロとした執着が渦巻いていた。
晴「樹先輩みたいに強くならなきゃいけないんだ。……お前を、誰にも触らせないために」
星ノ丘学院~心中志願の放課後~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇夕暮れの屋上
血を流す怜の手を、芽唯が自分の胸に押し当てる。
芽唯「ねえ、このまま飛び降りたら……二人だけの伝説になれるかな」
怜「伝説なんて柄じゃない。……でも、お前を一人で逝かせるのは寝覚めが悪い」
二人がフェンスを乗り越えようとしたその時、背後から鈍い衝撃音が響く。
そこには、全てを嘲笑うような目で立つ海斗の姿があった。
星ノ丘学院~地獄から這い出た男~
【メイン:海斗 & 芽唯 & 怜】
〇屋上(続き)
退学届を出したはずの海斗が、二人を見下ろして笑う。
海斗「死ぬのは勝手ですが、僕を巻き込んだ落とし前、まだついてませんよ」
海斗が芽唯の髪を掴み、フェンスの外へ突き出す。
海斗「樹先輩を地獄に落とすための駒に戻れ。さもなければ、今ここで終わりだ」
絶望の淵で、最悪の主従関係が再構築される。
星ノ丘学院~恋人たちの処刑台~
【メイン:瞬 & 凛】
〇深夜の校舎(忍び込み)
瞬が凛を連れて、夜の学院に現れる。
瞬「ここで誓おう、凛。卒業しても、死んでも、僕たちは離れないって」
凛はもはや抵抗せず、操り人形のように頷く。 瞬は凛の首に、自分のものとお揃いの南京錠がついたチョーカーを嵌める。
瞬「鍵は僕が飲み込んだ。……もう、誰にも開けられないよ」
星ノ丘学院~支配者の独占欲~
【メイン:樹 & さら】
〇夜の生徒会室
樹はさらを部屋に閉じ込め、外から鍵をかける。
さら「……出して、樹君。もう帰らなきゃ」
樹「帰ってどうする。お前の居場所はここしかないだろ」
樹がモニターに映し出される学園中の監視カメラ映像を指差す。
樹「外は汚い奴らばかりだ。……俺が、この箱庭の中で一生守ってやる」
王者の愛は、いつしか「管理」という名の監禁へと変貌していた。
星ノ丘学院~幼馴染を殺した日~
【メイン:晴 & 美波】
〇放課後の音楽室
美波が樹のポスターを破り捨てているのを、晴が満足そうに見ている。
美波「(涙を流しながら)これでいいんでしょ? 晴。もう、私はあなたのものだよ」
晴「……いい子だ。美波、お前には俺だけがいればいい」
晴が美波のフルートを取り上げ、床に叩きつける。
晴「音楽も、思い出も、全部いらない。……俺のことだけ、奏でてろよ」
星ノ丘学院~最悪の協力者たち~
【メイン:海斗 & 芽唯 & 瞬】
〇深夜の廃部室
復讐に燃える海斗が、芽唯と瞬を招集する。
海斗「樹先輩をこの学園の頂点から引きずり落とす。……瞬、お前も凛を完全に手に入れたいだろ?」
瞬「……アイツを消してくれるなら、悪魔にでも魂を売りますよ」
芽唯「私は……怜君が地獄に行くなら、一緒に笑ってあげるだけ」
壊れた者たちが、最後にすべてを焼き尽くすための契約を交わす。
星ノ丘学院~嘘つきたちの聖夜~
【メイン:樹 & さら】
〇雪の降る中庭 誰もいない夜の学園。樹はさらに、冷たいほど輝くリングを渡す。
さら「……きれい。でも、これって枷(かせ)みたい」
樹「(微笑んで)気づいたか。卒業しても、お前は俺の管理下だ」
さらは逃げ出す勇気もなく、ただ樹のコートに顔を埋める。
二人の吐く息は白いが、重なる心はすでに氷のように冷え切っていた。
星ノ丘学院~幼馴染の断頭台~
【メイン:晴 & 美波 & 怜】
〇非常階段
晴が美波の手を引き、屋上へ向かう。そこには怜が待ち構えていた。
晴「……怜。お前が美波に触れたその指、一本ずつ折ってやろうか」 怜
「やれるもんならやってみろよ。……美波、本当にお前は、こんな壊れた男の隣でいいのか?」
美波「(絶望した目で)……もう、どうでもいいの。二人で私を壊せばいいじゃない」
美波の自暴自棄な言葉が、二人の男をさらに狂わせる。
星ノ丘学院~魔性の檻が壊れる時~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇女子トイレ(逃げ場のない密室)
瞬に監視されていたはずの凛が、海斗と密会している。
海斗「さあ、瞬を殺す毒は用意した。お前が奴の飲み物に入れるんだ」
凛「……そんなことできない。私、瞬がいないと……」
そこへ、ドアを蹴破って瞬が現れる。その手には、ナイフ。
瞬「……やっぱりね、凛。裏切るなら、今ここで一緒に死のう」
星ノ丘学院~崩壊への序曲~
【メイン:全員】
〇全校集会・前日(夕方)
全校生徒が下校した後、誰もいない校内に不気味なチャイムが響き渡る。
スピーカーから流れてくるのは、樹とさらの密談、晴の暴行、瞬の監禁……。
全てを仕掛けた海斗が、放送室でマイクを握る。
海斗「さあ、最後のパーティーを始めましょう。星ノ丘学院の皆さん」
卒業まであとわずか。全員の破滅が、ついに幕を開ける。
星ノ丘学院~放送室の処刑人~
【メイン:海斗 & 樹 & さら】
〇放送室(占拠中)
学園中に醜聞を流し続ける海斗の元へ、樹がドアを叩き割り乱入する。
樹「……いい加減にしろ海斗! これ以上さらを汚すなら、お前を殺して俺も死ぬ!」
海斗「(マイクを向けたまま笑う)いいですよ、やってください。その怒りの声も、今、全校生徒に配信されてますから」
さらが放送室の隅で崩れ落ちる。
憧れの「王子様」が殺人鬼に変わる瞬間を、世界が聞き届けていた。
星ノ丘学院~愛という名の共依存~
【メイン:凛 & 瞬】
〇理科室(深夜)
瞬が凛の首元にナイフを当てながら、自らも毒薬の瓶を口に運ぼうとする。
瞬「凛、もうすぐ楽になれる。外の汚い声なんて聞こえない場所へ行こう」
凛「(涙を流しながら微笑む)……うん。瞬がいない世界なんて、どっちにしろ地獄だもん」 二人はお互いの手首を赤い紐で硬く結び合う。狂気から始まった二人の関係は、死を前にして初めて「純愛」のように完成されようとしていた。
星ノ丘学院~裏切り者の最後の晩餐~
【メイン:芽唯 & 怜 & 晴】
〇放課後の図書室(バリケードの中)
芽唯が睡眠薬を混ぜた紅茶を、怜と晴に差し出す。
芽唯「ねえ、三人で眠っちゃえば、美波ちゃんのことなんて忘れられるよ?」
怜「……ふん。お前らしい幕引きだな」
晴は紅茶を床に叩きつけ、芽唯の首を絞め上げる。
晴「俺をバカにするな! 罪を重ねてでも、俺は美波を連れて生き残ってやる!」
星ノ丘学院~泥沼に咲く一輪の嘘~
【メイン:美波 & 樹】
〇暗い渡り廊下
晴から逃げ出した美波が、傷だらけの樹にしがみつく。
美波「樹先輩! 助けて! 私、もう誰も信じられない……!」
樹「(美波を抱きしめるが、目は冷たい)……ああ、よしよし。お前も俺のものになればいい」
樹はさらだけでなく、自分を慕う美波さえも「自分を肯定するための道具」として囲い込もうとする。王者の孤独は、ついに無差別の支配へと堕ちていた。
星ノ丘学院~卒業式前夜の火刑~
【メイン:全員】
〇中庭(キャンプファイヤーの跡地)
卒業式を翌日に控え、海斗がこれまでの証拠書類や思い出の品々に火を放つ。
海斗「さあ、明日で全部終わりです。卒業証書と一緒に、この学園の思い出も灰にしましょう」
燃え上がる炎を囲むように、樹、晴、瞬、そして絶望した少女たちが集まる。
誰一人として、明日の「門出」を祝う顔をしている者はいなかった。
星ノ丘学院~血塗られた卒業証書~
【メイン:海斗 & 樹】
〇体育館(卒業式当日・開式前)
誰もいない壇上で、海斗が樹の卒業証書をナイフで切り裂いている。
そこへ現れた樹。二人の間に言葉はいらない。
樹「すべてを壊して満足か。俺の地位も、さらの心も」
海斗「壊れたんじゃない。これが貴方の正体だ。……さあ、最後の一撃を僕にどうぞ」
樹が海斗の首を絞め上げたその瞬間、全校生徒が入場してくる。王
者の没落が、衆人環視の中で完成した。
星ノ丘学院~永遠を誓う心中~
【メイン:瞬 & 凛】
〇校舎の屋上
式典の喧騒をよそに、瞬と凛はフェンスの向こう側に立っていた。
手首を結ぶ赤い紐が風に揺れる。
瞬「ほら、チャイムが鳴ったよ。僕たちの卒業の時間だ」
凛「(涙を流しながら笑い)……さよなら、星ノ丘学院。こんにちは、二人だけの世界」
二人は互いを見つめ合ったまま、一歩踏み出す。
空に舞うのは桜の花びらか、それとも誰かの悲鳴か。
星ノ丘学院~泥沼からの脱出~
【メイン:美波 & 怜 & 芽唯】
〇放課後の音楽室
晴に監禁されそうになっていた美波を、怜が命懸けで救い出す。
怜「行け、美波! 振り返るな! 俺たちがいてもお前は幸せになれない!」
芽唯「(怜を追いかけようとして)行かせない! 一緒に地獄に行くって言ったじゃない!」 怜は芽唯を強く抱きしめ、美波が逃げる時間を稼ぐ。
怜「……ごめんな、芽唯。お前と一緒に地獄へ行くのが、俺の最後の仕事だ」
星ノ丘学院~王座の跡形~
【メイン:さら & 樹】
〇誰もいない夕暮れの教室
すべてを失い、退学が決まった樹。隣には、感情を失ったさらが座っている。
樹「……俺と一緒に来るか。もう、誰もいない場所へ」
さら「……どこへでも行くよ。私をこんな風にしたのは、貴方なんだから」
かつて憧れた「王子様」と「マドンナ」。
二人の手には、愛という名の呪縛だけが、赤く痕を残して刻まれていた。
星ノ丘学院≪最終話(60話)≫~灰色の空に響くチャイム~
【メイン:全員】
〇校門前(夕暮れ)
卒業式が終わり、静まり返った学園。
美波は一人、ボロボロになったフルートを持って校門を出る。
後ろを振り返ると、そこには狂気に満ちた一年の影が、灰色の校舎に染み付いていた。
海斗は独り笑い、晴は消えた美波の名を叫び、樹とさらは闇に消える。
(チャイムの音)
美波「……さよなら。大好きで、大嫌いだった私の初恋」
画面が暗転し、誰もいない中庭に、瞬と凛を結んでいたはずの「赤い紐」だけが落ちている。
【3年生:学院の象徴】
•樹(いつき)
o属性: カリスマ主将
o状況: さらと「両片想い」だが、プライドと立場が邪魔して踏み込めない。後輩の晴からは熱烈に憧れられている。
•さら
o属性: 学院のマドンナ
o状況: 樹を想い続けて3年目。海斗からのアプローチには気づいているが、心は動かない。
【2年生:波乱の恋模様】
•海斗(かいと)
o属性: 野心家な生徒会役員
o状況: さらに片想い。樹とさらの絆を壊してでも奪いたいと考えている。凛から向けられる視線には無頓着。
•晴(はる)
o属性: 真っ直ぐな努力家
o状況: 樹先輩に憧れ、幼馴染の美波を愛している。美波が樹を見ていることを知りながら、自分を信じて突き進む。
•怜(れい)
o属性: クールな隠れ熱血
o状況: 晴の親友。親友を裏切りたくないが、美波への想いが抑えきれず苦悩している。
•美波(みなみ)
o属性: 吹奏楽部のエース
o状況: 樹に恋する乙女。晴の優しさに甘えてしまっている自分に、まだ罪悪感がない。
•芽唯(めい)
o属性: 一途な情報通
o状況: 怜のことが好き。怜が美波を見ていることに誰よりも早く気づき、心を痛めている。
【1年生:禁断の世代】
•凛(りん)
o属性: 魔性の1年生
o状況: 瞬という彼氏がいるにもかかわらず、年上の海斗に強く惹かれている。危ういバランスの持ち主。
•瞬(しゅん)
o属性: 独占欲の強い彼氏
o状況: 凛を溺愛している。凛の心が海斗に揺れていることを敏感に察知し、牙を剥く。
※ロング動画で作成する。
※再生リストは全60話で作成する。
星ノ丘学院~禁断の両片想い~
【メイン:樹 & さら】
〇生徒会室前(夕方)
さらが資料を抱えて歩いている。向こうから歩いてくる樹。
樹「……まだ残ってたのか」
さら「樹君こそ。……あ、ボタン。外れそうだよ」
さらが樹の胸元に手を伸ばす。心臓の音が重なる距離。
樹「(さらを抱きしめたい衝動を抑えて)……サンキュ。じゃあな」
すれ違う二人。
樹「(独白)好きだって言えたら、どんなに楽か」
さら「(独白)この距離が、一番遠い」
星ノ丘学院~奪略の宣戦布告~
【メイン:海斗 & さら & 樹】
〇中庭(昼休み)
さらが一人でいるところへ、海斗が薔薇を一輪差し出す。
海斗「さら先輩。今日の放課後、僕に時間をくれませんか」
さら「ごめん海斗君。私、忙しいから」
そこへ通りかかる樹。海斗は樹を睨みつけ、さらの手を握る。
海斗「あの男のどこがいいんですか。僕なら、あなたを待たせない」
樹の足が止まる。火花が散る視線の応酬。
星ノ丘学院~裏切りの親友~
【メイン:晴 & 怜 & 美波】
〇部室裏(放課後)
美波が樹の写真をうっとり眺めている。それを見る晴。
晴「あはは。また樹先輩の写真かよ。敵わないなー」
晴は笑っているが、目は笑っていない。 晴が去った後、壁の影にいた怜が美波に近づく。 怜「……美波。晴にあんな顔させるなよ。俺なら、お前をあんなに寂しくさせない」
美波「え……? 怜君?」
親友の好きな人に、怜の手が伸びる。
星ノ丘学院~略奪愛のプレリュード~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇校門前(下校時)
凛が彼氏の瞬と手を繋いで歩いている。
そこへ、高級車で迎えに来た海斗が通り過ぎる。その姿に凛の目が奪われる。
瞬「……おい凛。どこ見てんだよ。俺を見ろよ」
瞬が凛の手を強く握る。
凛「……痛いよ、瞬。……ただの先輩だよ」
凛の心は、すでに瞬の手を振り払って海斗の元へ向かっていた。
星ノ丘学院~密告の放課後~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇図書室(放課後)
怜が美波のことを見つめているのを、芽唯が本棚の間から見ている。
芽唯「知ってるよ。怜君が晴を裏切ろうとしてること」
怜「(驚いて振り返る)……芽唯。何の話だ」
芽唯「私を味方につければ、黙っててあげる。その代わり……私を見て」
芽唯の切ない脅迫。恋の連鎖が、泥沼の幕を開ける。
星ノ丘学院~壊れた友情の引き金~
【メイン:晴 & 怜】
〇屋上(放課後)
晴がサッカーボールを蹴り続けている。そこへ怜がやってくる。
晴「……なあ怜。お前、最近美波と何話してんだよ」
怜「別に。……ただの相談だよ」
晴「嘘つけ。お前、美波を見る目が変わっただろ」
晴がボールを怜の足元に強く蹴り込む。
怜「(ボールを止めず)……だったらどうする? 晴。お前は樹先輩しか見てない美波を、いつまで待つつもりだ」
星ノ丘学院~彼氏のいる誘惑~
【メイン:凛 & 海斗】
〇生徒会室(放課後)
海斗が一人で作業をしていると、凛が音もなく入ってくる。
凛「海斗先輩。手伝ってあげましょうか」
海斗「お前……。彼氏が待ってるんじゃないのか」
凛「瞬なら放っておけばいいんです。私、先輩みたいな『強い人』の方が興味あるから」
凛が海斗のネクタイを指で弄る。
海斗「(冷たく笑い)……悪い子だな。だが、俺が狙っているのはもっと高い場所だ」
星ノ丘学院~両片想いの防波堤~
【メイン:樹 & さら】
〇雨のバス停
急な雨に降られ、一つしかないベンチに座る樹とさら。
さら「……寒いね。樹君。……上着貸してなんて言わないから、隣にいてもいい?」
樹「(無言で自分のジャージをさらの方へ広げる)……黙って入れ。風邪引くぞ」
さらが樹の肩に頭を預ける。
樹「(独白)こんなに近くにいるのに、あと一歩が踏み出せない。お前が海斗を選ぶんじゃないかって、怖くて」
星ノ丘学院~親友からの略奪宣言~
【メイン:美波 & 怜 & 芽唯】
〇放課後の廊下
美波が樹へ渡すはずの差し入れを持って歩いていると、怜がそれを奪い取る。
怜「これ、樹先輩に渡しても無駄だぞ。あいつの隣にはもう、さら先輩がいる」
美波「そんなの分かってる! でも……!」
怜が美波を壁に追い詰める。それを角から芽唯がスマホで撮影している。
芽唯「(震える声で)……最低だよ、怜君。でも、そんな姿も保存したくなっちゃう」
星ノ丘学院~狂愛の監視者~
【メイン:瞬 & 凛】
〇公園(夜)
凛が帰宅しようとすると、街灯の下に瞬が立っている。
瞬「遅かったな。生徒会室にいたんだろ」
凛「……手伝いしてただけ。瞬、しつこいよ」
瞬が凛の腕を掴み、自分のスマホの画面を見せる。そこには海斗と話す凛の隠し撮り写真。 瞬「俺を裏切れると思うなよ。お前を誰にも渡さない。殺してでもな」
星ノ丘学院~親友の境界線崩壊~
【メイン:晴 & 怜】
〇放課後の部室裏
晴が怜の胸ぐらを掴み、壁に叩きつける。
晴「ふざけんなよ! お前が美波を狙うなんてありえねーだろ!」
怜「(冷めた目で)ありえないのはお前の方だ。いつまで樹先輩しか見てない女を追いかけるんだよ」
晴「……アイツを傷つける奴は親友でも許さない」
怜「傷つけてるのはお前だよ。お前の『優しさ』が美波を縛り付けてるんだ」
晴の手が止まる。その隙に怜は晴の手を振り払って去る。
星ノ丘学院~略奪者の甘い毒~
【メイン:海斗 & 凛】
〇夜の図書室(忍び込み)
鍵のかかった図書室で、海斗と凛が密会している。
海斗「お前の彼氏……瞬だったか。相当ヤバい奴だな」
凛「怖いんですか? 海斗先輩」
海斗「まさか。壊しがいがあると思ってな。お前を使って、あの生意気な1年を潰してやる」
海斗が凛の腰を引き寄せる。凛は恐怖を感じながらも、その危険な魅力に抗えない。
星ノ丘学院~仮面の下の独占欲~
【メイン:樹 & さら】
〇生徒会室(二人きり)
樹がさらの肩に顔を埋める。
さら「……どうしたの? 樹君」
樹「(低い声で)……海斗が、お前をしつこく誘ってるって聞いた」
さら「断ってるよ。私には、あなたしかいないから」
樹「……だったら、今すぐ俺のものだって証明させろよ」
樹がさらの手首を強く握る。普段の冷静さが消え、黒い感情が漏れ出す。
星ノ丘学院~失恋者の共犯契約~
【メイン:芽唯 & 瞬】
〇放課後の非常階段
芽唯が一人で泣いていると、瞬が現れる。
瞬「お前も捨てられたのか。……怜に」
芽唯「(涙を拭い)捨てられてない……! まだ始まってないもん」
瞬「協力しろよ。俺は凛を、お前は怜を取り戻す。邪魔な奴らは全員消せばいい」
瞬の瞳に宿る狂気に、芽唯は一瞬怯むが、静かに頷く。
芽唯「……わかった。私、何でもする」
星ノ丘学院~残酷な放課後の告白~
【メイン:美月 & 怜 & 晴】
〇夕暮れの教室
美月が樹へのラブレターを握りしめている。そこへ怜が現れる。
怜「それ、出す意味ないよ。樹先輩はさら先輩とできてるから」
美月「嘘だよ……! 二人はただの友達だって……」
怜「(美月を抱きしめ)現実見ろよ。……お前のこと、一番分かってるのは俺だ。晴じゃなくて、俺を選べ」
その光景を、ドアの隙間から晴が見ていた。
星ノ丘学院~最悪のダブルデート~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗 & さら】
〇休日のカフェ
瞬が強引に誘ったダブルデート。相手はなぜか海斗とさらだった。
瞬「海斗先輩。俺の凛がいつもお世話になってるみたいで」
海斗「(余裕の笑みで)いいよ。可愛い後輩だからね」
テーブルの下で、凛の足が海斗の靴に触れる。
さら「……なんだか、空気が変じゃない?」
さらだけが気づかない、四人の間を流れる最悪の毒。
星ノ丘学院~幼馴染の決別宣言~
【メイン:晴 & 美波】
〇夜の公園
晴が美波を呼び出す。その表情には、いつもの明るさがない。
晴「美波。お前、怜に抱きしめられて、何で拒まなかったんだよ」
美波「それは……びっくりしちゃって……」
晴「違うだろ。お前も、俺じゃなきゃ誰でも良かったんだろ」
晴が初めて美波に背を向ける。
晴「もう、幼馴染ごっこはやめだ。俺はお前を、一人の女として奪いに行く」
星ノ丘学院~密告者の甘い罠~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇放課後の図書室
芽唯が怜に一枚の写真を差し出す。それは、晴が泣いている美波を突き放した瞬間だった。 芽唯「晴君、もう限界みたいだよ。……ねえ怜君。今のうちに美波ちゃんを連れ去っちゃえば?」
怜「……お前、何が目的だ」
芽唯「(怜の首に手を回し)決まってるじゃん。……あなたが孤独になったら、私が拾ってあげるためだよ」
星ノ丘学院~王者の焦燥と嫉妬~
【メイン:樹 & 海斗】
〇生徒会室(深夜)
樹が海斗を呼び出す。部屋には二人きり。
樹「……さらに近づくなと言ったはずだ」
海斗「(不敵な笑み)先輩こそ。『両片想い』なんてぬるい遊び、いつまで続けるんですか?」 海斗が樹の胸ぐらを掴む。
海斗「あんたが迷ってる間に、俺はあいつの全てを手に入れる。……凛を使って、あんたの弱点も握らせてもらったよ」
星ノ丘学院~壊れゆく一年生~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(放課後)
凛が帰ろうとするのを、瞬がドアに鍵をかけて通さない。
凛「開けてよ瞬! 今日は用事があるの!」
瞬「海斗先輩に会うんだろ? ……分かってるんだよ、全部」
瞬が凛のスマホを取り上げ、床に叩きつける。
凛「(絶叫)……何すんのよ!」
瞬「壊れたなら、もう外と繋がれないね。……ずっとここにいろよ、凛」
星ノ丘学院~監禁された放課後~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(夜)
割れたスマホを前に、震える凛。瞬は無表情で彼女を見つめている。
凛「……お願い、帰らせて。お母さんが心配するわ」
瞬「連絡しておいたよ。友達の家で勉強会して泊まるって」
瞬が凛の髪を優しく撫でる。
瞬「逃げようなんて思わないで。俺以外の男を見る目は、もう必要ないだろ?」
星ノ丘学院~親友を売った夜~
【メイン:怜 & 芽唯】
〇バーのような雰囲気のカフェ
怜は美波への想いと晴への罪悪感で、荒れた表情をしている。
芽唯「ねえ、怜君。美波ちゃんが今どこにいるか、教えてあげようか?」
芽唯が提示した条件は、怜が晴の「ある秘密」を学校にバラすことだった。
芽唯「美波ちゃんを助けるヒーローになりたいなら、晴君には消えてもらうしかないよね」 怜は震える手で、芽唯の差し出した契約に乗ってしまう。
星ノ丘学院~偽りのスキャンダル~
【メイン:晴 & 美波 & 樹】
〇翌朝・校門前
掲示板に晴が部費を横領したという偽の文書が貼り出される。騒然とする生徒たち。
美波「そんなの嘘! 晴がそんなことするわけない!」
晴は黙って立ち尽くす。視線の先には、冷たく見下ろす樹。
晴「(独白)……樹先輩まで、俺を疑うのか」
守るべき幼馴染からも、憧れの先輩からも孤立していく晴。
星ノ丘学院~略奪者のチェックメイト~
【メイン:海斗 & さら】
〇夕暮れの生徒会室
樹がスキャンダルの対応に追われている隙に、海斗はさらを追い詰める。
海斗「あの樹が信じていた後輩(晴)がこれですよ。先輩の見る目も大したことない」
さら「……関係ないわ。樹君は悪くない」
海斗「いいえ、悪いです。守るべきものを守れなかったんだから」
海斗がさらに強引にキスを迫る。その瞬間、ドアが開く。
星ノ丘学院~地獄へ落ちた王者~
【メイン:樹 & 海斗 & さら】
〇生徒会室・入り口
立っていたのは、怒りで震える樹だった。
樹「……俺の女に、その汚い手を触れるな」
海斗「(笑いながら)ようやく言いましたね。『俺の女』って。でも遅いですよ」
海斗がスマホを操作すると、樹とさらが密会していた過去の隠し撮り映像が全校生徒の端末に一斉送信される。
海斗「これで、聖人君子のカリスマ主将も終わりだ」
星ノ丘学院~公開処刑の放課後~
【メイン:樹 & さら & 海斗】
〇廊下(全校生徒の視線)
一斉送信された動画により、学園中の噂の的になる樹とさら。
海斗「どうですか? カリスマのメッキが剥がれる音は」
樹は何も言わず、震えるさらの肩を抱き寄せる。
樹「……これでさらが俺のものだって、全員に知れ渡ったわけだ。感謝するよ、海斗」
樹の瞳に、かつてないほどの暗い炎が宿る。
星ノ丘学院~監禁部屋の脱出劇~
【メイン:凛 & 瞬】
〇瞬の部屋(深夜)
眠っている瞬の隙を見て、凛が窓へ向かう。しかし、足首には細いチェーンが繋がれていた。 瞬「(目を開けずに)……どこ行くの? 凛。外は危ないよ、海斗先輩みたいな男がいるから」 凛「(泣き叫び)お願い、殺して! こんなのもう耐えられない!」
瞬が起き上がり、凛を優しく抱きしめる。その光景は、あまりにも歪な愛だった。
星ノ丘学院~冤罪の裏に潜む蛇~
【メイン:晴 & 芽唯 & 怜】
〇雨の屋上
横領の罪を着せられ、部活を謹慎になった晴。 そこへ、怜を連れた芽唯が現れる。
芽唯「かわいそう、晴君。でもね、これ……全部怜君が仕組んだことなんだよ?」
晴「……何だって?」
怜「(目を逸らし)……お前から美波を奪うには、これしかなかったんだ」
友情が完全に、音を立てて崩壊する。
星ノ丘学院~壊れたマドンナ~
【メイン:さら & 海斗】
〇夜の特別教室
動画のせいで精神的に追い詰められたさらの下に優しく寄り添うふりをして海斗が近づく。 海斗「樹先輩と一緒にいたら、もっと汚されるだけだ。僕なら、君を浄化してあげられる」 さら「(虚ろな目で)……助けて、誰でもいいから……」
さらが海斗の胸に顔を埋める。その背後で、海斗は勝利の笑みを浮かべる。
星ノ丘学院~復讐の開戦前夜~
【メイン:樹 & 晴 & 瞬】
〇深夜の校門前
傷だらどけの樹、居場所を失った晴、そして……なぜかそこに瞬がいた。
樹「……奪われたものを取り戻すぞ。手段は選ばない」
晴「俺を嵌めた奴ら、全員後悔させてやる」
瞬「……海斗先輩を消せば、凛は俺だけのものになる」
共通の敵・海斗を倒すため、最悪の三人が手を組む。
星ノ丘学院~三匹の狂犬の逆襲~
【メイン:樹 & 晴 & 瞬】
〇生徒会室裏(夜)
暗闇の中で合流する三人。樹がリーダーとして地図を広げる。
樹「海斗の弱点はその傲慢さだ。奴のパソコンに全ての証拠がある」
晴「俺を嵌めた証拠、必ず見つけ出してやる」
瞬「……俺は、海斗に縋っている凛を力ずくで連れ戻すだけだ」
かつての王者、純粋な後輩、そして狂った恋人。最凶のチームが動き出す。
星ノ丘学院~裏切り者の末路~
【メイン:怜 & 芽唯】
〇放課後の誰もいない教室
芽唯は自分の思い通りに動く怜を見て満足げに笑う。
芽唯「ねえ怜君。次は美波ちゃんを退学に追い込むのはどう?」
怜「(震える声で)……いい加減にしろ。俺は美波を守りたくて……」
芽唯「守れてないじゃない。……もう遅いんだよ、あなたは私の共犯者なんだから」
その時、教室のスピーカーから二人の会話が全校に流れ始める。
星ノ丘学院~暴かれた黒幕の正体~
【メイン:海斗 & 樹 & 晴】
〇全校集会(騒然とする体育館)
壇上で演説する海斗。しかし、背後の巨大スクリーンに芽唯と怜の密談。
そして海斗が横領を指示した証拠メールが次々と映し出される。
海斗「なっ……何だこれは! 誰がやった!」
客席からゆっくりと歩み出る樹と、その隣で不敵に笑う晴。
樹「チェックメイトだ、海斗。お前の椅子はもうどこにもない」
星ノ丘学院~檻の中の再会~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇夜の特別教室
逃げ場を失い、凛を連れて逃げようとする海斗。
しかし、ドアの前には鉄パイプを手にした瞬が立っていた。
瞬「……先輩、俺の宝物に触りすぎですよ」
海斗「待て、瞬! 話せばわかる……!」
瞬が海斗を殴り飛ばし、泣き崩れる凛の髪を掴んで引き寄せる。
瞬「ほらね、凛。結局俺しかいないだろ?」
星ノ丘学院~雨の中の土下座~
【メイン:美波 & 晴 & 怜】
〇雨の校庭
冤罪が晴れた晴の前に、ボロボロになった怜が膝をつく。
怜「……すまなかった、晴。俺、最低なことをした」
晴は何も言わず、隣で泣いている美波の手を引く。
晴「……許さないよ、怜。でも、お前が死ぬほど後悔するまで、俺たちは幸せになってやる」 晴は一度も振り返らずに、美波を連れて雨の中を去っていく。
星ノ丘学院~毒を喰らうマドンナ~
【メイン:さら & 樹 & 海斗】
〇夕暮れの生徒会室
失脚したはずの海斗が、暗い部屋でさらを待ち構えていた。
海斗「僕を売ったのは樹先輩ですよね。……でも、先輩の体は僕のことを覚えてるんじゃないですか?」
さら「(震える声で)……来ないで。私は樹君のところへ戻るの」
海斗「戻れると思ってるんですか? 僕とあんなに深く関わったあなたを、あの潔癖な王者が許すはずがない」
さらの瞳から光が消える。樹を愛しているからこそ、自分の汚れに絶望し始める。
星ノ丘学院~親友の皮を被った獣~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇放課後の屋上 全てを失った芽唯が、怜の首筋にナイフを突き立てる。
芽唯「ねえ、一緒に死のうよ。美波ちゃんに拒絶されたあなたには、私しかいないでしょ?」 怜「……ああ、そうかもな。俺もお前も、最低な人間だ」
怜が自らナイフの刃を強く握り、血を流しながら笑う。
芽唯「(驚いて)……怜君?」
怜「お前を道連れにしてやるよ。地獄なら、美波も晴もいないからな」
星ノ丘学院~束縛という名の檻~
【メイン:凛 & 瞬】
〇深夜の瞬の部屋
瞬は凛を解放するどころか、さらに監視を強めていた。
瞬「凛、知ってる? 海斗先輩はもう学校に来られないんだよ。嬉しいだろ?」
凛「(無表情で)……嬉しいよ。ねえ、瞬。私、もう外に出なくていいかな」
凛の心が、あまりの恐怖に耐えきれず「自ら檻に入る」ことを選んでしまう。
瞬「……そうだよ、凛。ここが、世界で一番安全な場所だ」
星ノ丘学院~王者の残酷な抱擁~
【メイン:樹 & さら】
〇夜の音楽室
ついに再会した樹とさら。
さら「……ごめんなさい、樹君。私、海斗君に……」
樹「(さらを力強く抱きしめ)言うな。……お前が誰に汚されても、俺がその記憶を塗りつぶしてやる」
樹の言葉は優しいが、その腕にはさらが痛がるほどの力がこもっていた。
樹「(独白)二度と、俺の視界から出さない。たとえお前を壊してでも」
星ノ丘学院~幼馴染の歪んだ熱量~
【メイン:晴 & 美波】
〇帰宅路の踏切
美波を家まで送り届ける晴。
しかし、その手は決して離さない。
美波「……晴、手が痛いよ。もう家の前だよ?」
晴「離さないよ。離したら、また誰かに奪われるだろ?」
晴の瞳には、かつての純粋な憧れではなく、ドロドロとした執着が渦巻いていた。
晴「樹先輩みたいに強くならなきゃいけないんだ。……お前を、誰にも触らせないために」
星ノ丘学院~心中志願の放課後~
【メイン:芽唯 & 怜】
〇夕暮れの屋上
血を流す怜の手を、芽唯が自分の胸に押し当てる。
芽唯「ねえ、このまま飛び降りたら……二人だけの伝説になれるかな」
怜「伝説なんて柄じゃない。……でも、お前を一人で逝かせるのは寝覚めが悪い」
二人がフェンスを乗り越えようとしたその時、背後から鈍い衝撃音が響く。
そこには、全てを嘲笑うような目で立つ海斗の姿があった。
星ノ丘学院~地獄から這い出た男~
【メイン:海斗 & 芽唯 & 怜】
〇屋上(続き)
退学届を出したはずの海斗が、二人を見下ろして笑う。
海斗「死ぬのは勝手ですが、僕を巻き込んだ落とし前、まだついてませんよ」
海斗が芽唯の髪を掴み、フェンスの外へ突き出す。
海斗「樹先輩を地獄に落とすための駒に戻れ。さもなければ、今ここで終わりだ」
絶望の淵で、最悪の主従関係が再構築される。
星ノ丘学院~恋人たちの処刑台~
【メイン:瞬 & 凛】
〇深夜の校舎(忍び込み)
瞬が凛を連れて、夜の学院に現れる。
瞬「ここで誓おう、凛。卒業しても、死んでも、僕たちは離れないって」
凛はもはや抵抗せず、操り人形のように頷く。 瞬は凛の首に、自分のものとお揃いの南京錠がついたチョーカーを嵌める。
瞬「鍵は僕が飲み込んだ。……もう、誰にも開けられないよ」
星ノ丘学院~支配者の独占欲~
【メイン:樹 & さら】
〇夜の生徒会室
樹はさらを部屋に閉じ込め、外から鍵をかける。
さら「……出して、樹君。もう帰らなきゃ」
樹「帰ってどうする。お前の居場所はここしかないだろ」
樹がモニターに映し出される学園中の監視カメラ映像を指差す。
樹「外は汚い奴らばかりだ。……俺が、この箱庭の中で一生守ってやる」
王者の愛は、いつしか「管理」という名の監禁へと変貌していた。
星ノ丘学院~幼馴染を殺した日~
【メイン:晴 & 美波】
〇放課後の音楽室
美波が樹のポスターを破り捨てているのを、晴が満足そうに見ている。
美波「(涙を流しながら)これでいいんでしょ? 晴。もう、私はあなたのものだよ」
晴「……いい子だ。美波、お前には俺だけがいればいい」
晴が美波のフルートを取り上げ、床に叩きつける。
晴「音楽も、思い出も、全部いらない。……俺のことだけ、奏でてろよ」
星ノ丘学院~最悪の協力者たち~
【メイン:海斗 & 芽唯 & 瞬】
〇深夜の廃部室
復讐に燃える海斗が、芽唯と瞬を招集する。
海斗「樹先輩をこの学園の頂点から引きずり落とす。……瞬、お前も凛を完全に手に入れたいだろ?」
瞬「……アイツを消してくれるなら、悪魔にでも魂を売りますよ」
芽唯「私は……怜君が地獄に行くなら、一緒に笑ってあげるだけ」
壊れた者たちが、最後にすべてを焼き尽くすための契約を交わす。
星ノ丘学院~嘘つきたちの聖夜~
【メイン:樹 & さら】
〇雪の降る中庭 誰もいない夜の学園。樹はさらに、冷たいほど輝くリングを渡す。
さら「……きれい。でも、これって枷(かせ)みたい」
樹「(微笑んで)気づいたか。卒業しても、お前は俺の管理下だ」
さらは逃げ出す勇気もなく、ただ樹のコートに顔を埋める。
二人の吐く息は白いが、重なる心はすでに氷のように冷え切っていた。
星ノ丘学院~幼馴染の断頭台~
【メイン:晴 & 美波 & 怜】
〇非常階段
晴が美波の手を引き、屋上へ向かう。そこには怜が待ち構えていた。
晴「……怜。お前が美波に触れたその指、一本ずつ折ってやろうか」 怜
「やれるもんならやってみろよ。……美波、本当にお前は、こんな壊れた男の隣でいいのか?」
美波「(絶望した目で)……もう、どうでもいいの。二人で私を壊せばいいじゃない」
美波の自暴自棄な言葉が、二人の男をさらに狂わせる。
星ノ丘学院~魔性の檻が壊れる時~
【メイン:凛 & 瞬 & 海斗】
〇女子トイレ(逃げ場のない密室)
瞬に監視されていたはずの凛が、海斗と密会している。
海斗「さあ、瞬を殺す毒は用意した。お前が奴の飲み物に入れるんだ」
凛「……そんなことできない。私、瞬がいないと……」
そこへ、ドアを蹴破って瞬が現れる。その手には、ナイフ。
瞬「……やっぱりね、凛。裏切るなら、今ここで一緒に死のう」
星ノ丘学院~崩壊への序曲~
【メイン:全員】
〇全校集会・前日(夕方)
全校生徒が下校した後、誰もいない校内に不気味なチャイムが響き渡る。
スピーカーから流れてくるのは、樹とさらの密談、晴の暴行、瞬の監禁……。
全てを仕掛けた海斗が、放送室でマイクを握る。
海斗「さあ、最後のパーティーを始めましょう。星ノ丘学院の皆さん」
卒業まであとわずか。全員の破滅が、ついに幕を開ける。
星ノ丘学院~放送室の処刑人~
【メイン:海斗 & 樹 & さら】
〇放送室(占拠中)
学園中に醜聞を流し続ける海斗の元へ、樹がドアを叩き割り乱入する。
樹「……いい加減にしろ海斗! これ以上さらを汚すなら、お前を殺して俺も死ぬ!」
海斗「(マイクを向けたまま笑う)いいですよ、やってください。その怒りの声も、今、全校生徒に配信されてますから」
さらが放送室の隅で崩れ落ちる。
憧れの「王子様」が殺人鬼に変わる瞬間を、世界が聞き届けていた。
星ノ丘学院~愛という名の共依存~
【メイン:凛 & 瞬】
〇理科室(深夜)
瞬が凛の首元にナイフを当てながら、自らも毒薬の瓶を口に運ぼうとする。
瞬「凛、もうすぐ楽になれる。外の汚い声なんて聞こえない場所へ行こう」
凛「(涙を流しながら微笑む)……うん。瞬がいない世界なんて、どっちにしろ地獄だもん」 二人はお互いの手首を赤い紐で硬く結び合う。狂気から始まった二人の関係は、死を前にして初めて「純愛」のように完成されようとしていた。
星ノ丘学院~裏切り者の最後の晩餐~
【メイン:芽唯 & 怜 & 晴】
〇放課後の図書室(バリケードの中)
芽唯が睡眠薬を混ぜた紅茶を、怜と晴に差し出す。
芽唯「ねえ、三人で眠っちゃえば、美波ちゃんのことなんて忘れられるよ?」
怜「……ふん。お前らしい幕引きだな」
晴は紅茶を床に叩きつけ、芽唯の首を絞め上げる。
晴「俺をバカにするな! 罪を重ねてでも、俺は美波を連れて生き残ってやる!」
星ノ丘学院~泥沼に咲く一輪の嘘~
【メイン:美波 & 樹】
〇暗い渡り廊下
晴から逃げ出した美波が、傷だらけの樹にしがみつく。
美波「樹先輩! 助けて! 私、もう誰も信じられない……!」
樹「(美波を抱きしめるが、目は冷たい)……ああ、よしよし。お前も俺のものになればいい」
樹はさらだけでなく、自分を慕う美波さえも「自分を肯定するための道具」として囲い込もうとする。王者の孤独は、ついに無差別の支配へと堕ちていた。
星ノ丘学院~卒業式前夜の火刑~
【メイン:全員】
〇中庭(キャンプファイヤーの跡地)
卒業式を翌日に控え、海斗がこれまでの証拠書類や思い出の品々に火を放つ。
海斗「さあ、明日で全部終わりです。卒業証書と一緒に、この学園の思い出も灰にしましょう」
燃え上がる炎を囲むように、樹、晴、瞬、そして絶望した少女たちが集まる。
誰一人として、明日の「門出」を祝う顔をしている者はいなかった。
星ノ丘学院~血塗られた卒業証書~
【メイン:海斗 & 樹】
〇体育館(卒業式当日・開式前)
誰もいない壇上で、海斗が樹の卒業証書をナイフで切り裂いている。
そこへ現れた樹。二人の間に言葉はいらない。
樹「すべてを壊して満足か。俺の地位も、さらの心も」
海斗「壊れたんじゃない。これが貴方の正体だ。……さあ、最後の一撃を僕にどうぞ」
樹が海斗の首を絞め上げたその瞬間、全校生徒が入場してくる。王
者の没落が、衆人環視の中で完成した。
星ノ丘学院~永遠を誓う心中~
【メイン:瞬 & 凛】
〇校舎の屋上
式典の喧騒をよそに、瞬と凛はフェンスの向こう側に立っていた。
手首を結ぶ赤い紐が風に揺れる。
瞬「ほら、チャイムが鳴ったよ。僕たちの卒業の時間だ」
凛「(涙を流しながら笑い)……さよなら、星ノ丘学院。こんにちは、二人だけの世界」
二人は互いを見つめ合ったまま、一歩踏み出す。
空に舞うのは桜の花びらか、それとも誰かの悲鳴か。
星ノ丘学院~泥沼からの脱出~
【メイン:美波 & 怜 & 芽唯】
〇放課後の音楽室
晴に監禁されそうになっていた美波を、怜が命懸けで救い出す。
怜「行け、美波! 振り返るな! 俺たちがいてもお前は幸せになれない!」
芽唯「(怜を追いかけようとして)行かせない! 一緒に地獄に行くって言ったじゃない!」 怜は芽唯を強く抱きしめ、美波が逃げる時間を稼ぐ。
怜「……ごめんな、芽唯。お前と一緒に地獄へ行くのが、俺の最後の仕事だ」
星ノ丘学院~王座の跡形~
【メイン:さら & 樹】
〇誰もいない夕暮れの教室
すべてを失い、退学が決まった樹。隣には、感情を失ったさらが座っている。
樹「……俺と一緒に来るか。もう、誰もいない場所へ」
さら「……どこへでも行くよ。私をこんな風にしたのは、貴方なんだから」
かつて憧れた「王子様」と「マドンナ」。
二人の手には、愛という名の呪縛だけが、赤く痕を残して刻まれていた。
星ノ丘学院≪最終話(60話)≫~灰色の空に響くチャイム~
【メイン:全員】
〇校門前(夕暮れ)
卒業式が終わり、静まり返った学園。
美波は一人、ボロボロになったフルートを持って校門を出る。
後ろを振り返ると、そこには狂気に満ちた一年の影が、灰色の校舎に染み付いていた。
海斗は独り笑い、晴は消えた美波の名を叫び、樹とさらは闇に消える。
(チャイムの音)
美波「……さよなら。大好きで、大嫌いだった私の初恋」
画面が暗転し、誰もいない中庭に、瞬と凛を結んでいたはずの「赤い紐」だけが落ちている。