紫陽花の短編集物語#3

恋ノ宮学園

登場人物紹介
•皇(こう)/3年
o属性: 孤高のカリスマ
o状況: 家同士が決めた婚約者であるさなを誰よりも愛している。不器用ゆえに束縛してしまうが、本心は彼女を守り抜きたいだけ。
•さな/3年
o属性: 儚げな美少女
o状況: 皇の愛に息苦しさを感じつつも、心の中では昔自分を救ってくれた昴との再会を運命だと信じている。
•昴(すばる)/2年
o属性: 熱血剣道男子
o状況: ずっと憧れていたさなを皇から連れ去るために強くなろうと決意している。しかし、幼馴染の紬の涙に弱い。
•紬(つむぎ)/2年
o属性: 一途な健気女子
o状況: ずっと昴の隣にいたのは自分だという自負がある。さなへの嫉妬を隠しながら、昴を振り向かせようと必死にアピールする。
•蓮(れん)/2年
o属性: クールな守護者
o状況: 紬の幸せを誰よりも願っている。彼女が泣くのを見たくなくて、あえて悪役を演じて昴とさなを遠ざけようとする。
•結(ゆい)/1年
o属性: 恋にまっすぐな後輩
o状況: 皇の強さに一目惚れ。「婚約者がいても関係ない」と、学園のヒエラルキーを飛び越えてアタックする超ポジティブ女子。
•駆(かける)/1年
o属性: 独占欲強めな等身大彼氏
o状況: 結が大好きすぎて、皇に憧れる彼女を見て焦っている。「俺じゃダメなのかよ」と葛藤しながらも、彼女を追いかけ続ける。






恋ノ宮学園~運命が交差する校門~
【メイン:皇 & さな & 昴】
〇学園の正門(春)
満開の桜の中、高級車から降りる皇とさな。
皇「いいかさな。この学園でお前を見ていいのは俺だけだ」
そこへ、ランニング中の昴が通りかかる。
昴「(さなを見て足が止まる)……嘘だろ。あの時の女の子?」
さなの瞳が大きく揺れる。運命の再会から、全てが動き出す。

恋ノ宮学園~略奪の決意と約束~
【メイン:昴 & さな】
〇夜の噴水広場
こっそり寮を抜け出したさなが、昴と再会する。
さな「やっぱり昴君だ。あの時助けてくれた……」
昴「ずっと探してた。君が誰の婚約者でも俺は諦めない。必ず奪いに行くから」
昴がさなの手を握る。その瞬間、寮の窓から皇が二人を見下ろしていた。

恋ノ宮学園~幼馴染の切ない嘘~
【メイン:紬 & 昴 & 蓮】
〇放課後の剣道場
稽古に打ち込む昴を見守る紬。
紬「昴。またあの子のこと考えてるでしょ」
紬は笑って見せるが、心は千切れそう。それを見つめる蓮。
蓮「……紬。お前がそんな顔するなら、俺があいつらを壊してやろうか」
蓮の静かな怒りが、恋の波乱を予感させる。

恋ノ宮学園~新入生の宣戦布告~
【メイン:結 & 皇 & 駆】
〇生徒会室前 1年生の結が、学園の絶対君主・皇を呼び止める。
結「皇先輩! 私、先輩の婚約者より先輩を幸せにする自信あります!」
皇「……帰れ。話にならん」
その様子を物陰から見ていた彼氏の駆。
駆「(独白)結……俺がいるだろ。なんであんな遠い奴を見るんだよ」



恋ノ宮学園~仮面の裏の独占欲~
【メイン:皇 & さな】
〇皇の豪華な自室
皇がさなを抱きしめ、首筋に顔を埋める。
皇「さな。さっき昴と何を話していた。答えるまで離さない」
さな「……ただの同級生よ」
皇「嘘だ。お前はあいつを見る時だけ、俺に見せない顔をする」
嫉妬に狂いそうな皇の、切なすぎる抱擁。

恋ノ宮学園~暴走する純愛~
【メイン:結 & 駆 & 皇】
〇放課後の廊下
皇へのアタックを止めない結に、駆が涙ながらに訴える。
駆「俺じゃ満足できないのかよ! 皇先輩にはさな先輩がいるんだぞ!」
結「……わかってる。でも、本気で誰かを好きになるってこういうことでしょ?」
その言葉を偶然聞いた皇。自分のさなへの歪んだ愛を突きつけられたようで、立ち尽くす。

恋ノ宮学園~裏切りの雨の中~
【メイン:さな & 昴 & 皇】
〇雨の校庭
昴がさなを連れて学園を飛び出そうとする。
昴「さな、俺と一緒に来い! 君を縛り付ける鎖を全部壊してやる!」
しかし、そこへ皇が立ちはだかる。傘も差さず、ただ静かにさなを見つめる。
皇「……行けよ。お前が俺の隣で死ぬほど苦しいなら、もう止めない」
冷徹だった皇が見せた、初めての「引き際の愛」。

恋ノ宮学園~本当の居場所~
【メイン:紬 & 蓮 & 昴】
〇夜の寮の談話室
さなを追おうとする昴の前に、蓮が立ちはだかる。
蓮「行かせるかよ。お前の後ろで、紬がどんな顔で泣いてるか見てみろ!」
昴が振り返ると、震えながら自分を待つ紬がいた。
紬「……昴君のヒーローは私じゃなきゃダメなの? 私は、ただの幼馴染じゃ嫌だよ」
昴は自分の本当の幸せがどこにあるのか、初めて自分に問いかける。


恋ノ宮学園~偽りの婚約解消~
【メイン:皇 & さな & 昴】
〇学園のチャペル
皇は家同士の契約を独断で破棄し、さなを自由にする。
皇「さよならだ、さな。これからはお前の好きなように生きろ」
さなは昴の元へ走る……と思いきや、立ち止まる。
さな「……どうして? 守ってくれるって言ったじゃない。独り占めするくらい、愛してくれたんじゃないの?」
自由になって初めて、さなは自分の中にあった皇への愛に気づく。

恋ノ宮学園≪最終話≫~愛を誓う卒業式~
【メイン:全員】
〇青空の下の卒業式
それぞれの想いに決着をつけた6人が揃う。
昴は紬の手を引き、駆は結と笑い合い、蓮はそれを見守る。
そして、壇上の皇の元へ、さなが歩み寄る。
さな「もう一度、私を束縛して。今度は契約じゃなくて、心で」
皇がさなを抱き寄せ、全校生徒の前で誓いのキスをする。
皇「この学園の伝説は、本当だったみたいだな」


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