雪音だけのライブハウス(リメイク)
◇◇

私は深山 愛祈琉(みやま あいる)

小学校の冬休みに、お母さんの実家に帰省中。

雪がしんしんと降る日は、

叔父の西田 修児(にしだ しゅうじ)くんと一緒に雪原を散歩するのが好き。

ところで、私には音が見える。

どういうことか、言葉で表現するのが難しい。

雪が積もる時の「しん…しん…」という無音のイメージ画像が目に映る。

自宅でよく見るのは、TVの電源が入っている時の「キーン」という絵。

愛祈琉
「お母さん、TVの電源つけっぱなしだよ?」

元香
『さっき消したよ。』

愛祈琉
「まだついてる…。」

元香
『TV画面が真っ暗よ、消えてるでしょ。』

愛祈琉
「”キーン”っていう音が見えるの。オーロラの刃先が鋭く尖ったみたいな絵。」

元香
『音が見える?何を言って…。』

パチンッ

愛祈琉
「ホラ!画面だけオフで、電源だけ入ってた!」

元香
『………。』
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