雪音だけのライブハウス(リメイク)
他のアーティストさんは堂々としているのに、私は明らかに経験不足。

愛祈琉
(盛り下げちゃったら…どうしよう…?)



プルルル、プルルル、



突然、私のスマホに着信。

愛祈琉
「え…?修児くんから…?」

修児くんは市内の病院に入院中。

昨日から調子が良くないらしく、お母さんがお見舞いに行っている。

ピッ

愛祈琉
「し…修児くん?!」

修児くん
『愛祈琉か、本番前にすまないな。』

愛祈琉
「大丈夫…修児くん、いま通話してもいいの?」

修児
『問題ない。愛祈琉、おめでとう。ついに音楽祭までたどり着いたな。』

愛祈琉
「ありがと…ぜんぶ修児くんのおかげ。ずっと私の歌を褒めてくれたから。」

修児
『オレは愛祈琉の歌をもっと聴きたかっただけだよ。その声は…緊張してるな?』

愛祈琉
「うん…指も声も震えて…リハーサルでもまともに演奏できなくて…。」

修児
『今までのステージとは規模が違うもんな…観客が数万人か…。』

愛祈琉
「みんなすごいパフォーマンスで、会場があたたまってるのに、私が盛り下げたらどうしようって心配で…。」

修児
『愛祈琉は優しいな。』

愛祈琉
「え?」
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