婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】

とにかくカツラだけは、守らなくちゃ!!と意気込むと、私は必死に両手で頭のカツラを強くギュッと抑え込みながら、滝の下へと落ちていった。


「──あのバカっっ!!!!」


上空から、アル様の今までに聞いたことがないほど焦った声が響いた。


まぁ……そうだよね、普通の人が落ちたらそりゃあ心配するよね…。
まぁ私はどおってことないんだけどね?


アル様の声を聞きながらカツラをしっかり掴んだ私は、怖いもの無し状態で、呑気に落下していった。



そして、アル様は私の後を追いかけるように、迷わず上から飛び込む姿が最後に目に入った。



───ザブーーーーンッッ!!!!!



凄まじい水音と共に、私たちは冷たい川の中へと沈み、すぐに水面に顔を出した。

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